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仲良く、なってる?

和は仕事に行くが、そこにいたのは!?

そして彩華と一緒に買い物!?

俺たちは布団を履いて寝ようとしたのだが、

「なんで隣で寝るのよ。離れなさいよ。」

と言われてしまった。

「いやいや、ここワンルームね。そんな広いわけじゃないから、これが限界ね。」

限界といったものの、布団と布団は30センチも離れていないだろう。

「ごめんね。迷惑かけて。」

「まぁ、ハンバーグ美味しかったから許してあげる。」

俺は彩華のことで分かったことがある。

一つ、食べるのが大好き。

二つ、食べている時以外は俺に冷たい。

三つ、家事が全くできない。

などなど。

でもこれからはそんな彼女と一緒に暮らしていくので仲良くしたいと思った。

「俺明日から俳優の仕事再開するから家開けるけど大丈夫?朝早いからご飯作り置きしとくね。」

俺は俳優とモデルをやっているのだが、受験が終わり約一年ぶりに仕事を引き受けることにした。

「あっそ。」

彼女からはそれだけ返ってきた。

「まぁ、和は顔だけはかっこいいって認めてあげる。」

彩華はそう言ってくれた。

俺も自分の容姿には自信がある。

俺は昔から地毛が銀髪で今では身長が180センチを超えている。そんな特徴的な見た目なので俳優やモデルをやっていてもすぐに売れた。俺が活動休止すると言ったときは世間でも反対の声がたくさん上がった。

でも俺は自分よりも彩華の方が外見が素敵だと思う。

彼女は黒髪をすとんと肩まで下ろしていて、綺麗な二重、綺麗な鼻筋、スタイルも抜擢。

それはモテるわなと思った。

「じゃあおやすみ。」

俺がそういうと、

「ん。」

と一言返ってきた。


「じゃあ俺行ってくるから鍵掛けといて。」

「りょ。」

相変わらず無愛想だが無事同居2日目となった。

俺は俳優の仕事でドラマに出ることになった。

そのドラマの内容は青春恋愛系のもので、ちょうど俺の歳が主人公の設定と同じで久しぶりの活動再開だったので声がかかったのだ。

「おー!和くん!久しぶりだね。大分身長が伸びて顔も大人びたね。頼もしい限りだよ。」

ドラマの監督から声をかけてもらった。

確かにこの一年で身長は15センチ程伸びた。

「俺もう少しで学校始まりますけど、休んだ方がいいですか?」

そう監督に伝えると、

「いやいや、日程はなるべく学校と被らないようにするから大丈夫だよ。」

「わかりました。」

俺は安心した。

そうして撮影する流れになったのだが、

「ねぇ、あの人誰ー?」

「すごい美人さんだよねー!」

「なんの役なんだろう。」

周りの人たちが1人の少女を指差して噂している。

その視線の先を追ってその少女を見ると、

「やっば、かわい!」

思わず声に出てしまった。

美人というより可愛い感じの女の子がそこにいた。

金髪ショートで肌は白い。

ジッと見つめていたら目が合ってしまった。

俺は咄嗟に目を逸らしだが彼女はこちらへ歩いてくる。

そして目の前まで来て、

「こんにちは。和さんですよね。私はこのドラマのヒロイン役の神田エマと言います。日本とロシアのハーフです。よろしくお願いします!」

やばい、声まで可愛すぎる、仕草も。

そう思いながら俺も口を開いた。

「よろしくお願いします。西園寺和といいます。歳は俺と同じくらいですか?俺は今年から山蘭高校に通います。」

「えー!私も今年からそこ行きますよ!」

なんとエマは俺と同じ高校だった。

「すごい偶然ですね!同い年だし敬語やめます?」

「そうだね!よろしく和!」

「こちらこそ。エマ。」

そうして撮影は始まった。


「おつかれー!」

「お疲れ様!来週高校入学式だから、会えるといいね!」

「そうだね。同じクラスだったりして。」

そんな会話をしてお別れした。

「あー、疲れた。」

帰り道そんな都会ではないので暗い夜道を歩いて帰った。

「ただいまー。」

「遅い。1日が長く感じた。」

「ごめんね。でももう高校入るまで撮影ないから。」

彩華は拗ねているように見えた。

「何食べたい?」

「肉!」

やはり食べ物の話をすると人格が変わる。

「昨日ハンバーグだったけど肉食べたいの?」

「うん、肉こそ正義!」

「何を言ってるんだか。」

まぁ、なんだかんだで可愛いと思ってしまう自分がいる。

「じゃあ生姜焼きでいい?」

「うん、生姜焼き大好き!」

そうして一緒にご飯を食べた。

「明日この家に足りないもの買いに行こうと思うんだけど一緒に行かない?」

「まぁ、私のためでもあるしどうしてもって言うんだったらついていってあげてもいいけど。」

「ありがとう!彩華!」

「べ、べつに。」

そうして明日は買い物に行くことにした。

俺たちはそんな会話をしたあと布団を履いて寝た。

「おやすみ、彩華。」

「お、おやすみ。」

初めておやすみを返してくれた。

やった!


「ちょっと、和、早く起きなさいよ。」

「んん、」

「買い物行くんでしょ。いつまで寝てるの?」

「いまなんじー?」

「もう11時だよ。」

「えー!?」

やばい。連日の疲れからぐっすりと眠ってしまった。

「ご、ごめん。」

「もう、準備終わっちゃったよ。」

そういう彩華を見てみると、

「すごくかわいい……」

「えっ!」

やばっ、心の声漏れてた……

絶対嫌だったよな。

「あ、ありがと。」

意外と素直にお礼をいった。

そんなことがありつつ俺は準備をして2人で出かけた。


「えーっと、あとは箸だね。今は割り箸使ってるから。」

「ちょっと、お手洗いってきていい?」

彩華がそう聞いてきたので

「いってらっしゃい。」

と答えた。

そうして彩華を待っていると、

「お兄さん、今1人ですか?私たちと一緒に行動しませんか?ていうか、よく見たら、ヤマトくんですか?」

「あぁ、どうもヤマトです。僕今連れを待ってるんで一緒に行動は無理かな、ごめんね。」

「えー、残念。じゃあ写真撮ってもいいですか?」

「いいですよ。」

「やったー!そういえば活動再開しないんですか?」

「活動再開しますよ。今度のドラマ出るので是非見てください。」

「えっ!本当ですか!私たち大ファンだったんです。」

「じゃあ楽しみにしててね。」

「はい。写真とってくれてありがとうございました。」

「うん、じゃあねー。」

そうして2人の高校生らしき人たちとお別れをした。

「今の人たち誰よ。」

「うわぁ!」

「何びっくりしてんのよ。」

「いや、後ろから急に声かけたらビビるって。さっきの子たちは俺のファンだった子だよ。」

「あんなににやけて、バカみたい。」

「ごめんて。それよりも箸買いに行こ!」

「はぁ、」

俺たちは箸を買いに行った。

「見てこれ、カップル限定ペア箸だって。2膳買っても1膳の値段だよ。これにしよ!」

「私たちカップルじゃない!」

「まぁまぁ安いから。」

「しょうがないわね。」

そうして箸を買い終え1日は終わった。

来週は高校の入学式があるので楽しみだ!

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