召喚先で
『異世界の勇者のみなさま。異世界召喚に応じていただきありがとうございます。』
「おい、ふざけるなぁぁぁ」
「好きで呼ばれたわけじゃないのに」
「ここから帰れるんでしょうね」
「スキルってどうやって見るんですか?」
「ちょっと、うるさいわよ」
「なんで俺たちなんだよ」
「もっと強いやつら、地球にいただろ」
『混乱する気持ちは分かりますが…どうか私達の話を聞いてもらえませんか』
「呼んだ人間にこっちの気持ちなんて分かんないだろ」
「選ばれた基準を言って欲しい」
「帰れないんだったら、責任とってもらいたい」
「なんで、話を聞かないといけないんだよ」
「帰らせ…」
ーー沈黙魔法 執行者女神 対象者この場にいるイフタリア王女以外の全員ーー
静寂の中
『えっ………えっと…では、あなた方を呼んだ理由から話しましょうか』
『あなた方を呼んだ理由は…』
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台蔵わたる視点
『異世界の勇者のみなさま。異世界召喚に応じていただきありがとうございます。』
この人達が召喚主ってわけね
意外と可愛い
それはそうと念じた「ナビ」ってスキルかも分からんし
「スキルってどうやって見るんですか?」
………返答がない
………周りの声で聞こえなかったと信じよう
『混乱する気持ちは分かりますが…どうか私達の話を聞いてもらえませんか』
姫様(多分)が困ってるじゃん
静かにしようと言っても聞かないだろうし…
というか、この展開さっき見た気が…
ーー沈黙魔法 執行者女神 対象者この場にいるイフタリア帝国王女以外の全員ーー
うん、さっきと同じ展開ですね
………女神がちゃっかりこっちに干渉してるじゃん!?
えっ、スキルを渡すだけの存在って言ってたじゃん
というか、今この国の名前とか言わなかった?
イタリアだとか、王女だとか
いや、しれっとこういうので教えるなよ!?
喋れないって意外ときついな!?
『えっ………えっと…では、あなた方を呼んだ理由から話しましょうか』
王女さん、ドンマイ
王女が女神と繋がってないって分かっただけで進歩だな
ふむふむ
要約すると、魔王を倒した勇者が禁忌の薬を間違って飲んで魔人になったと…
で、人間の知能は保ったまま人間への憎しみが膨らんで人間に敵対してると…
魔王に最強の人間がなったみたいな感じか…
…………えっ、勝てなくね?
魔王に勝てる奴が魔神になってステータスとか強化されて、人間の知能で魔物を率いると…
……………絶望しかないだろ
勇者様なら勝てますって言われても勝てるように見えんけどな…
それよりスキルとか見たいな
漫画とかでは「ステータスオープン」って言えば出てく…
声が出せないんだったね
念じれば出てくる系のもあるから念じてみるか
「ステータスオープン、ステータスオープン……」
はい、出てきません
出ない系か声に出さないと出ない系か
どっちにしろ、今は確認できないのか
ここで喋れないって意外ときついな…
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福島亜美視点
『異世界の勇者のみなさま。異世界召喚に応じていただきありがとうございます』
着替えれて良かった〜
あのままだったら困るとこだったしね
というか、周りうるさいなぁ
「ちょっとうるさいわよ」
あっ、誰かが言ってくれた
こんなんで静かになるとは思えないけどね…
『混乱する気持ちは分かりますが…どうか私達の話を聞いてもらえませんか』
いや、聞くわけないでしょ
自称 女神さんの話も聞かなかったんだから
いつ静かになるんだろう
ーー沈黙魔法 執行者女神 対象者この場にいるイフタリア王女以外の全員ーー
えっ、静かになったのは良かったけどここに女神がいるの!?
えっ、誰!?
えーっと、私達は40人クラスだから…
えーっと、1、2、3、4、5…37、38、39
で、私を入れて40人か…
あれ?なんで女神が執行者になってるの??
全然漫画とか読まないから分かんない…
『えっ………えっと…では、あなた方を呼んだ理由から話しましょうか』
というか、当たり前っちゃ当たり前なんだけど私だけパジャマなのが恥ずかしい…
ちょっと寒いし…
なんで、私がお風呂に入ってるタイミングで呼ばれるのよ
あっ、それを今王女様が話してるんでしたね
えーっと、最初の方聴いていなかったけれど、大丈夫かな??
『あなた方は私達のMPで呼べる1番強い方達なのです。強ければ強い程MPを消費しますし、いくら強い人間でも魔人に1対1で勝てる可能性は低いので……』
よく分かんないけど、すごい貶されてる気がする
私達が弱いから呼べたってこと?
じゃあ、そんな私達しか呼べないあなた達はもっと弱いんじゃないですかーって言いたいけど声が出せないんでしたね…
ちょっと喋るくらい良いじゃん
私もうるさいのは嫌いだけど、質問ぐらいさせて欲しいってもんよね
今度、自称 女神さんに会ったら文句言おう…
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出席番号一番 稲田 良彦
『異世界の勇者のみなさま。異世界召喚に応じていただきありがとうございます。』
「おい、ふざけるなぁぁぁ」
いや、おかしいだろ
変なアナウンスが聞こえたと思ったら、変な所に飛ばされて…
声も出せない、勝手にここに飛ばされて、こっちが応じた?
舐めてんのかよ
『混乱する気持ちは分かりますが…どうか私達の話を聞いてもらえませんか』
「呼んだ人間にこっちの気持ちなんて分かんないだろ」
なにが混乱する気持ちは分かるだぁー?
こいつ、人をイラつかせるな
そうだ、俺が頭で適当に念じた「全自動化」でも試してみるか
ーー沈黙魔法 執行者女神 対象者この場にいるイフタリア王女以外の全員ーー
なっ
なんであの女神がいるんだよ
ちっ、クラスメイトにでも混ざっているのか?
クラスメイトは殺したくないが、あの女神が紛れてると思うと…
『えっ………えっと…では、あなた方を呼んだ理由から話しましょうか』
『あなた方を呼んだ理由は…』
へー、こっちが喋れないことを良いことに話し始めるやがった
んっ?
声は出せねぇけど体は動くじゃん
じゃあ、あいつが話し終わったらスキルをあいつで試してみますか…
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