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俺は現世で死んだ。
「おめでとうございす!貴方様は転生100回目候補に選ばれました!」
盛大なファンファーレと共に、俺は目を覚ました。起き上がると、翼を生やした天使たちに囲まれていた。その天使たちの上には、赤子の天使がトランペットを吹いている。その様子は、まるで何かを祝うかのようだった。
「お前たちは何者なんだ!?」
すると、ピンク色の髪をした天使が目の前に立ち、事の説明をしてくれた。
「貴方様は先程、現世で死にました。けれど、ご心配しないで下さい。私たちの父である神から、転生者として貴方様をお選びになられました。」
この天使の言葉に、記憶を取り戻すことが出来た。そう、俺は現世で死んだのだ。付き合っていた彼女に、家に呼び出され、部屋に入った途端に包丁で刺されたのだ。温順な性格だった彼女がどうして…。殺された理由の理解が追いつかなった。
「思い出しましたか?貴方様は、転生者として次の世界でも立派に生きて行かなければなりません。ですが、なんと転生100回目という事で、転生する世界とスキルを選ぶ権利が与えられます。」
俺は前世では最強のアニメオタクだった。この神がかったシチュエーションは、究極の理想でもある。寝る前に憧れの異世界転生する夢を願ったこともあった。だが、現世での死に方がどうしても納得がいかない。この天使の言うことが、本当なら、次に行く世界はひとつだけだ。
「じゃ、天使さん。俺が転生するのは、元いた世界。そして、スキルは元いた世界の最強の力が欲しい!これでどうだ!!」
「自分が死んだ理由が知りたいのですね。特別に、記憶を消さないでいます。なんせ、貴方様をずっと見守っていたものですから…」
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次に目を覚ましたのは、前とは違う母親の子供としてだった。
転生100回目記念で、元いた世界と最強を選んだ俺は、どうして行くのか