表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/66

〜第2章〜 1話

パーティーの日から1週間が経った。

この1週間の間に私と王太子の婚約破棄が正式に発表された。ビオラとの婚約は発表されてないけどね。

あとは、ちょっと寒くなってきたからそろそろ衣替えの時期。メイド達は既に衣替えをしている。

実は、ルトルバーク公爵家のメイド服ってかなり可愛いんだよね。典型的なメイド服の形ではないんだけどセーラーカラーで仕事の邪魔にならない程度のフリル付きで、緑色なの。ちょっと珍しい色ではあるかな。夏服は濃いめのグリーン、冬服はパステル系のグリーン。白のカーディガンもあるよ。

だから、衣替えをしたから公爵邸の中の色が明るくなった気がする。


カレンとメロは、私がドレスを渡す前にすでに自分で新しいドレスを買ってきていた。侍女になって給料は高くなったけど、貴族の屋敷勤めあるあるで休みがあまり取れないからお金が余っていたらしい。カレンは薄め、メロは少し濃いめの紫色のドレスを着ている。今の公爵家で唯一前代の公爵…ベルリディアの祖父と同じ色の目を持つ私の侍女だって示すためらしい。


「お嬢様、髪型はどうされますか?」

「ハーフアップかな。」

「かしこまりました。」

カレンは素早く私の髪を結っていく。3、4分でハーフアップが完成した。髪留めを着ける場所は、カレンの得意技、薔薇のヘアアレンジが。カレンはこの髪型を1分とかからずに作り上げるんだよね。

その後ろでメロがショールを持って待っている。

メイクはほぼしないから、これで朝の支度は終わり。

部屋の外に出ると、今年入ってきたであろうメイド達の声が聞こえた。

「やっぱり制服可愛い!それに今までの職場の制服より暖かいわ!」

「ね!上着あるのありがたいわ。私が今まで勤めてきた商家とか、夏でも冬でも薄手の長袖1枚だったのよ。」

2人ははたきを持って階段を降りていく。私も階段を降りて食堂へ向かった。


ご飯を食べ終わった後は、大量の手紙をチェックしないといけない。婚約を破棄したから、いろんなところからお見合いの話がくるようになったんだよね。この国では離婚すると男女共に周りから白い目を向けられるけど婚約破棄は周りの反応が2パターンに分かれる。私の場合は、滅多にパーティーとかお茶会に参加しないとはいえ身分と容姿のお陰で社交界の評価は高い。だから、婚約破棄程度でダメージはないんだよね。お見合いの話が大量に来るの。

「あ〜、代筆嬢雇いたいわ。」

代筆嬢というのは特定の資格を持った、代筆のプロみたいな人たち。資格がなくても代筆の仕事はできるけど、資格があるといろいろ依頼者にとって便利なんだよね。いろんな筆跡を作れることが最低条件だから、女性に多い職業なの。

「確かに、この量ですからね…。」

カレンも頷く。


という訳で、メロが代筆嬢を連れてきてくれることになった。知り合いに何人か代筆嬢がいるんだって。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ