〜第1章〜 22話(2)
「実は私、殿下と婚約破棄しようと思っているの。」
「そうなんですの!?」
4人はびっくりしたけど、すぐに納得した。
「確かに王太子殿下、ベル様のことほったらかしにしていますものね…。」
「もうこっちから婚約破棄してやろうと思ってね。」
お茶会をしながらそんな会話を繰り広げる。
2時間くらい話していると、窓の外に馬車が見え始めた。
「あら、もうお迎えが来ているわ。」
エリスがそう言ったのをきっかけにみんな窓の外を見る。
「あ、私も来ていますわ。」
「そろそろ帰りましょうか。」
ルーシャ達も帰る準備を始める。
「アンナ、言っておいたものを持ってきて。」
「かしこまりました。」
お土産としてポテトチップスを袋に入れたものを作ってもらっているから、アンナにそれを持ってきてもらい、配った。
「ベル様!今度こちらからお茶会にご招待いたしますわ!」
「次は7人でお茶会できたらいいですわね。」
そう、今日はナンナとマーヤは予定が合わなくて不参加だったのよね。
4人が帰った後、昼食を食べて部屋に戻ってきた。
「お嬢様、お手紙が届いております。」
部屋の前で待っていたアンナが見覚えのある紋章の封筒を差し出した。
「これ…。パーティーの招待状じゃない。」
この紋章はヒロインの家、オーギュラス家の家紋だ。内容は、ヒロインの誕生パーティーに招待する、と言うものだ。小規模なパーティーらしくて参加人数少なそうなのにどうして私を呼んだんだろうね。
「行かれますか?」
「もちろん行かないわよ。お断りの手紙を出しておいてくれる?」
「かしこまりました。」
アンナは私が渡した便箋と封筒を受け取ると、部屋を出て行った。
さて、今からはすることがない!
と言うことで、私はクローゼットを開けた。クローゼットの整理をすることにしたんだ。
クローゼットの中には、用途別・色別にドレスが並べられていて、お気に入りのパーティー用ドレスのみトルソーで飾られていた。
「まず、スカイアーのラブリー系はいらないっと…。あ、このドレス確か絶妙に似合わなかったやつよね。…わぁ、このドレスゲームで見たことあるわ〜。」
ぶつぶつと独り言を言いながらいらないドレスをクローゼットから出していく。
「お、このドレスカレンに似合いそうだな。これはメロに似合うかも。」
大体10着出したところで、アンナがやって来た。アンナは部屋の中に半分放り投げられた状態のドレス達を見て一瞬ギョッとしてから、「お断りのお手紙を出して参りました。」と言った。
「ん、ありがとうアンナ。ついでに、リカルドを呼んできてくれる?」
私がドレスを無理矢理畳みながら言うと、アンナは不思議そうな顔をしながら、この時間は自室にいるリカルドを呼びに行った。
5分ほどでリカルドは私の部屋をノックした。
「お嬢様、リカルドです。お呼びでしょうか。」
私はドレスの山を指差して言う。
「これ、もう着ないから捨ててきてくれないかしら?ちょっと重いから、メイドじゃなくてあなたにお願いしたいんだけど…。」
「…。了解です。」
リカルドもアンナと同じくギョッとして、でもデザイン的に納得したらしい。結構な重さがあるはずだけど、10着一気に運んでいった。




