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〜第1章〜 17話(1)

今日は、公爵さんから一緒に朝食を取ろうと言われた。今、食堂に着いた所なんだけど、公爵さんはもうご飯を食べ終わる頃だった。

「ベル、おはよう。悪いんだけど急用が入ってしまってね。手短に伝えるよ。」

私が席に着くと、公爵さんは話し出した。

「今までカレンに護衛役も兼ねてもらっていたけど、最近しょっちゅう外出するだろう?だから、メイドの役割に加えて護衛もカレンにしょっちゅう頼むのも悪いし、最近物騒だからね。ベル専属騎士をうちの騎士団員の中から選ぼうと思ったんだ。」

確かに、カレンが今まで護衛役もしていた。カレンは強いからね。でも、カレンはメイドだから荷物も持ってもらっている。やっぱりどうしても隙ができちゃうのよね。

「それでその騎士選びなんだけど、ベルが決めてくれるかい?自分の騎士は自分で選ぶ方がいいだろう。」

公爵さんは専属騎士を決めるまでは極力外出を控えるようにと言った。最近人攫いとか、いきなり襲われるとかって言う事件が増えてるらしい。貴族令嬢とかお金持ってるのに弱いから標的になりやすいんだって。

「わかったわ!」

私がそう言うと、公爵さんは時計を見て大慌てで食堂を出て行った。


さて、私も食べよっと。朝食は軽いものがメインとは言え、結構料理が出てくるんだよね。元々朝はパン・ヨーグルト・フルーツだった私には量が多い!

手をつけなかったら使用人の賄いになるから、私はいつも何を食べるかちゃんと考えて料理を取っていた。

今日はパン、ポタージュ、桃、ゼリーらしきもの。

なぜ“らしきもの”なのかと言うと、ほぼゼリーなんだけど、色がすごいのよね。今日のは濃い緑色で、シェフに聞くとリンゼキウイって言う品種のキウイを使ってるんだって。この世界にある果肉が濃い緑色をしたキウイなの。

ちなみにパンに使われている小麦粉はレッシュゴールドって言う国内の南の地域のみで生産されている小麦でできていて、ポタージュに使われている牛乳はイオリオ牛って名前の乳牛から取られてるんだって。どれも普通の人、なんなら貴族でも時期によっては手の届かないところにある高級食材だけど公爵家では年中使用されていて、腕の良い料理人さんがいるおかげで私はすっごく美味しいご飯を食べることができてるんだよね。


全て食べ終えた私は早速騎士団の訓練場に向かうことにした。

訓練場では沢山の騎士たちが訓練していた。前に見た新人騎士達は既に先輩騎士達との訓練に合流していたらしい。

「あ、私のことは気にせず訓練しててね。」


さりげなく色々見て回りながら、リカルドの様子を確認する。リカルドは精霊魔法を使える騎士達のグループにいた。

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