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〜第1章〜 10話

お買い物をした次の日。


いつもよりちょっと早く目が覚めた私は、あることがとても気になっていた。

それは、ビオラの行動だ。

ゲームでは、ビオラが誰かを睨みつける描写なんてほとんど出てこなかった。

それに、ビオラが私を見るたびびっくりしたり唖然とするのもおかしな点だ。だって、ゲームではあるけど今この世界に生きている私やビオラからしたらこの世界が“現実”な訳だから、どうしてびっくりするんだろう?って思う訳。


いろいろ考えた私が最終的に出した結論は、ビオラも転生してるんじゃないか?って言うこと。あくまで可能性だけど。でも、そう考えたらビオラの言動にも納得がいくんだよね。悪役令嬢の“ベルリディア”がゲームと違うことをしていたり、ゲームでは一切なかったことをやり始めたりでびっくりしたり焦ったりしてるのかも。

私は“ヒロインの恋を邪魔する悪役令嬢”になんてなってあげないんだから。

当分はビオラにも、王太子にも注意して過ごさなきゃ。そもそも前の王宮パーティーでビオラと王太子が仲良くしてるってことは既にストーリーがその時点で1/3あたりまで進んでるってこと。

私は、その期間のベルリディアとビオラの接触があった出来事を思い出すことにした。

まずは、スカイアーの店で話しかけられたけどベルリディアが無視したことかな。でも、それはビオラの方にも問題があったはず。確か、ベルリディアが店員の人、取り巻きの子達と話している時にいきなり割って入ってきたんだよね。

はい、これは不問。

あとは王宮パーティーより前にあったミニパーティーで、ビオラがベルリディアのドレスにケーキのクリーム飛ばしたから、キレてワインをぶっかけたこと。それと、ベルリディアが大規模なお茶会を開催したけどビオラがそれに招待されなかったーって王太子に泣きついたことかな。でも、前者はそもそも人のドレスにクリームつけて二度と着れないようにしときながらヘラヘラしてる男爵令嬢を公爵令嬢が許すわけないし、後者はそもそも公爵家みたいな高位貴族が開いたりするお茶会は高位貴族の伯爵家以上しか招待されないんだよね。

はい、両方不問っと。


何か言われても反撃できることしかやってなくてよかったよ。ベルリディアはストーリーの中盤あたりから犯罪まがいのこともし出すようになるから。まだ取り返しのつかないことはやってなくてほんとよかった。


「お嬢様、おはようございます。」

カレンの声が聞こえたので考え事は一旦中断。

「公爵様が、朝食時に話があるとおっしゃっていましたよ。」

「あら、そうなのね。じゃあ軽めの外出用ドレスにしようかしら。あの、緑色の。」

服を着替えて食堂に行くと公爵さんと夫人が上機嫌そうに座っていた。

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