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みんな大好きカーテシーとマーメイドラインドレスが気になったので

作者: 夢路すや

異世界恋愛ものでは必ず出てくると言っても過言ではないくらい出てくる「カーテシー」と、コルセットを付けたくない転生者がすぐ開発する「マーメイドラインドレス」。


これまでコバルト文庫の異世界ものを読んでいるときはそんなに頻繁に出てくるものではなかったので、なろうの異世界恋愛ものを読み始めたときに少し驚きました。有識者ではないのですけれど、ざっくりネットで調べてみました。





「カーテシー」は、Wikipediaさんによると、日本語対応語は「膝折礼」。片足を引いて前の足を軽く曲げ、背筋を伸ばしたまま頭を下げる。これは跪こうとする意志を表すもの。


決まっているのは足の組み方と姿勢だけで、スカートを摘まむのはおまけだったみたいです。


小説を読んでいて『マーメイドラインのドレスでスカートを摘まんでカーテシーは無理ゲーでは??』と思っていたのですが、スカートを摘ままなくても良いならいけますよね。納得しました。



ネットで「カーテシー」と調べると、現代の各国の王族の方々が挨拶を交わしているシーンがたくさん出てきます。現代の女性用スーツ(膝上丈のタイトスカート)だと足元がどうなっているのかはっきり見えるので、一度見てみると良いかもしれません。


白鳥は優雅に泳いでいるように見えて、水の中ではけっこうがしがし水をかいていると言いますが、美しい「カーテシー」もやべえなと思いました。


しかもあれを馬鹿みたいにコルセット締めて重いドレスと装飾品を付けて緊張する場面で披露するんでしょう? 貴族女性がばったばったと倒れがちだったというのも不思議じゃないですね。


そういえば、シャーロックホームズを読んでいたときに気になったのですけれど、気付けとしてのウイスキーって、あれはウィスキーでなければならない理由があるんでしょうか。一度美味しいウィスキーを吞んでみたいです。



それはともかくとして、【カーテシー 歴史】で調べると、メイドさんのイラスト以外のリアルなカーテシーの写真がヒットするので、ぜひ見てみてください。


眞子様が着物で「カーテシー」をしているお写真も出てきます。イメージとはだいぶ違いましたが、とても綺麗で素敵です。




「マーメイドラインドレス」について話す前に、少しだけウェディングドレスのお話を。


ウェディングドレスはローマ帝国時代に起源があると言われていますが、18世紀後半にヴィクトリア女王が白いドレスを着用されたことから、白いドレスが定番化していったそうです。


それまではカラフルだったり華美だったり、黒が流行った時代もあったようです。産業革命で白い布が大量に用意できるようになったから流行った、なんて説もあるようですね。


日本でウェディングドレスが大流行するきっかけとなったのは、上皇上皇后両陛下のご成婚パレードだったとか。


小説では、王族や貴族が流行を作るなんてよく出てきますが、リアルでそういうことがあったと知るとなんだか不思議な気分です。


ウェディングドレス=白の方程式が成り立っているのに、異世界恋愛もので当たり前のように白いウェディングドレスが出てきてなんとなくもやっとしていたのは、リアル中世の花嫁衣裳がカラフルだったことが原因でした。絶妙に日本ナイズされているなと感じていたようです。


乙女ゲーム転生もので『日本で作られた異世界ものだから、細部が微妙に日本式っぽい謎ファンタジー』という設定の作品をたまに見かけますが、それ以外でもなろうの異世界ものの多くはそれですよね。


「もし自分が転生するなら――」


なんて妄想をすると、今の生活が便利すぎてスマホのない平成初期でも嫌なので、せっかくの異世界なら魔法があって便利な生活魔道具もたくさんある綺麗なファンタジー世界が良いです。というわけなので、作り込まれた若干ご都合主義なナーロッパ的世界観はとても好きです。



ここで「マーメイドラインドレス」の話に戻ります。


「マーメイドラインドレス」と調べるとウェディングドレスばっかり出てきてしまっていつからあるのかがわかりませんでした……。有識者の方おられましたら、参考になる文献とか教えてください。気になるので買います。


個人的なイメージで、「マーメイドドレス」はぼんきゅっぼんなセクシー衣装だと思っていたのですが、調べてみたところやっぱりそうで。


「マーメイドドレス」は『きゅっと締まったウエストと美しいヒップラインを強調するメリハリのある』デザインでした。


なろう小説では『コルセットを締めるのが嫌だから開発した』という理由でマーメイドラインのドレスが登場することが多いのですが、マーメイドラインのドレスを着たとしても、ある程度コルセットは締めなきゃいけないんじゃないかと思うのですよね。


悪役令嬢ヒロインは、スタイル抜群の妖艶系美人が多いので、コルセットすらいらないのかもしれませんが、そこはかとなく違和感があります。



コルセットを締め付けなくていいシンプル綺麗系のドレスと言えば、マーメイドラインドレスより「スレンダーライン」ドレスの方がイメージが合います。


華やかさで言えば「マーメイドライン」の方が上かもしれませんが、長身だったり細身だったりする設定なら、「スレンダーライン」でも美しく着こなせると思いますし、貧乳キャラならなおさら「マーメイドラインドレス」だと貧相に見える恐れありらしいです。華奢な方はスカートがふわっとして下半身がボリューミーなタイプのドレスが良いそうです。



あとこれまで体形の目立たないプリンセスラインが流行っていたところに、がっつり体形が見えるマーメイドラインを流行らせるのはすごく難しい気がします。おしゃれだとかそうじゃないとかじゃなくて、下手したら痴女扱いされかねないくらい体のラインが丸見えですし。


貴族の通う学校の制服に現代日本風ミニスカートを採用している作品もありますが、夢路の通っていた女子高ですら膝下スカートだったのもあって、ご都合主義にしても世界観と合ってなさすぎてもやもやします。『日本の乙女ゲームが原作だから……』とかワンクッションあればまだ受け入れられるのですけれど。





以上。なんとなく気になってはいたけど、正直ストーリーにはほとんど関係ないし別にいいんじゃね? で済ませてきたことについてのレポートでした!


閲覧ありがとうございました♪






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― 新着の感想 ―
[一言]  カーテシーは、この間エリザベス2世が亡くなった際、1人娘のアン王女がエリザベス2世の棺に向かって行ったことで話題になりましたね。新国王チャールズ3世に初めて面会したイギリスのトラス首相も、…
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