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さまざまな短編集

最強農夫!

作者: にゃのです☆

 何の変化もない世界。

 日常に刺激を求めるのはみんな思っている。

 それが、モンスターばかりの世界ならなおさらだろう。

 一農夫の俺が言うのもなんだが、人間は汚くなりすぎた。

 領土、権力、軍隊、侵犯。やりすぎたんだ。


「スージェントさん。こんにちは。今日もいい天気ですね」

「おお。隣のリザードマンさん。そうですね! あ、良かったらコレ持って行きますか?」

「あらあら、いつもすみませんね。お返しはクワでいいですか?」

「クワはあるので……あ、牧草を刈るためのカマがまた折れているんでした」

「あのカマが折れたんですか?」

「そうなんです。貰っておきながらすみません」

「いえいえ、いいんです。使われているということはうれしいことです。ではちょっとお待ちください」


 こんな感じでお隣に住むことになったリザードマン一家と普通に会話するくらい魔族に侵攻され人族の領土は無くなった。

 同時に争いも無くなった。

 いじめも、ケンカも。

 魔族、人族一体の世界で安定的になった。

 だからか?

 つまんなくなったのは?

 国の政策自体は悪くない。

 住み心地がいいくらい。

 こんな世界のどこが楽しいのかわからない。

 このまま一生。同じことをして生涯を潰すか?

 

 反旗を揚げるか?

 

 力のない農夫一人が立ち向かったところで真実とは言ってくれないだろう。


 つまらない世の中に憂さを晴らすモノを見つけたい。

 それが唯一の楽しみである。


 






 とか考えつつ。リザードマンさんから新しいカマを貰う。

 

 切れ味は抜群。


 最強と呼ばれた“カタクナニキレナソウ”はこのカマでしか切れないのだ。


 


 ここはダンジョン最強の日常の世界。

 

 何もかもが最強すぎてヒマな階層。


 そこで農夫をする人類最強。


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