表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生者の弟子の転生者  作者: 桑野堅夫
10/23

魔王イザベラ

更新が遅くなってしまい、申し訳ございません。

「帰ったかドイルよ。して、どうであった?」


 そう尋ねるのは、漆黒のドレスを纏い、豪華な椅子に座る絶世の美女と、それを取り囲むメイド服を着た真っ白な肌に赤い瞳の侍女。

 ただその美女は、人とは全く別の存在だ。その証拠に、銀色の髪が靡く頭に、羊のような大きな角が二本生えているのだ。


「はい。問題なく。それと、"ヤツ"と遭遇いたしました。」


「ほう、"ヤツ"か。やはり、まだ生きておったか。」


 そう言ってイザベラはニヤリと笑みを浮かべる。


「はい。かつて、魔王城に到達し、イザベラ様に傷をつけた唯一の存在、グラン・ドレイク。ご命令とあらば早急に排除致しますが。」


「貴様には不可能だ。それに、再び合間見えるのも、そう遠くないかもしれんぞ?」


 その言葉に周りの空気が急に変化し、緊張が走る。


「そ、それは、つまり……」


「ああ、ヤツは、グラン・ドレイクは再びこの魔王城に現れるだろう。その時には、この私が直々に殺してやるさ。」


 イザベラは、喜びと狂気に満ちた表情を浮かべて、そう言い放った。

 その表情を見たドイルは、寒気を感じ、身体が強張った。


「今日はもう退がれ。私は風呂に入りたい。エリーよ、風呂の準備をしておけ。」


「では、失礼いたします。」


 その言葉で、我に返ったドイルは玉座の間を後にした。


 また、侍女の一人である黒髪の女性が速やかに動き始めた。



「かしこまりました。イザベラ様。」


 その声を合図に数名の侍女達もエリーに従って仕事を始める。

 風呂の準備は直ぐに整い、風呂場へと移動する。

 そして、エリーは、それが当然かのようにイザベラの服を脱がす。

 露わになる二つの果実、引き締まったくびれ、ドレスの上からでは拝めないイザベラの全貌が明らかになった。

 ゆっくりとお湯に浸り、一つの事を考えていた。


(グラン・ドレイク……次に会うのを楽しみにしているぞ。ウフフフ。)


 そう、もう一度グランと戦い、殺すことだけを。







 弟子になってから8ヶ月が経ち、グランから毎日のように剣術、体術の指導を受け、更には自主練も行なっていたアレンは、持ち前の吸収力で、グランと魔法無しでの手合わせを勝つ事は出来ないまでも、かなり長時間闘えるようにまで成長していた。


 キンッ、キンッ、ドカッ、凄まじい速さの攻防。


(今だ!これはいける!)


 アレンがグランの懐に潜り込むチャンスを掴んだと思ったその時、


「甘いわ!」


 グランの肘がアレンの頭に直撃した。


「痛ってぇぇーー!あぁ、もう!今回はいけると思ったんだけどなぁ。」


「確かに、タイミングは悪くなかった。だが、分かり易すぎだ。もっと、相手に察されない様に動け。」


「は、はい。」


 大きなたんこぶをさすりながらアレンは返事をした。


「ま、しかし、俺が思っていた以上に成長している様だな。これなら、次の段階に進んで良さそうだ。」


 グランは少し笑みを浮かべながら、そう言った。


「次の、、段階、、ですか?」


「ああ。次の段階、ダンジョン踏破だ。」


「ダ……ダンジョンって、あの迷宮って言われている?」


「そうだ。ここから二つ先の街、カラカルから少し離れたところに森があるんだ。その森の奥深くにダンジョンがある。お前にはそのダンジョンに一人で潜ってもらう。」


「ひ、一人でですか⁉︎」


「お前なぁ、そろそろ毎回驚くのやめろよ。自分を過信してはいけないが、ある程度の自信は持っておけ。これまでやってきた事は、決して無駄じゃない事は、お前が一番わかっているだろう?」


「は、はい!でも……急には無理ですよ?」


「わかってるよ。少しずつ直していけ。」


 こうして、二人はダンジョンのある、カラカルを目指すのであった。

ダンジョンという言葉にはやはり、胸が踊りますね。(アレンはビビってましたけど、、、笑)ダンジョンに潜るまでもう少しあるかもしれませんが、これからも宜しくお願い致します。

誤字脱字等ございましたら、教えてください。

感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ