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よくあるファンタジーモノ  作者: Naki
「カッターナイフ」
3/27

Cutting

着信音が聞こえた。創が携帯に出た。

はい・・・はい・・・分かりました。今から向かいます。

「申し訳ない、私の案件のターゲットが動いたようです。今から行きましょう」

え?まじかよぉもう夜だぜ。

「はぁ。分かったよ。行きゃあいいんだろ」

「物分りがよくて助かります。では移動しながら話しましょう。下にバイクを止めてます」


「あなたの能力がまだ詳しくよく分らないので、端っこで邪魔にならないよう静かにしといてください」

「なかなか厳しいな!」

「もう!静かに聞いといてくださいよ。ターゲットの能力は、刃物を使うとどんなものでも切断してしまうんです」

「やべぇじゃん!それって防御不可ってことか?」

「はい。そしてターゲットの獲物はカッターナイフです。着きましたね」

事件現場は酷い状態だった。被害者はおそらく2人、ただ身体がバラバラにされている。

「わりぃ。ちょっと気分が・・・・・・」

「ですよね。私も直視は厳しいですね」

こんな奴らを相手にやってんのか、すげぇな。

「あっ。もしかして私のこと尊敬しちゃいました?」

「うっせえ。黙ってろ」

心を読まれたのが非常に悔しい。

と言い合いをしていると、創がターゲットを見つけた。

「瀬佐!いいかげん捕まれ!」

「捕まれって言われて、捕まる馬鹿がいると思ってんのかぁ?」

「そうだな。だから動けない程度に傷をつけるけどいいよな?」

と言いいつの間にか持っている日本刀を出した。

「僕に勝てると思ってんのか!そっくりそのまま返してやるよ!」

セサという男と創の戦いが始まった。


セサは創の攻撃をきれいにかわす。剣道の心得があるようだ。

「剣道部所属の僕にそれって頭悪いんじゃないのー?」

「悪いね。これしかなくてさ。君だってそんな小さいのじゃご不満なんじゃないのー?」

「そうですねぇ。もう少しリーチがあればいいんですが」

「そうか。残念だったな!」

と言い、いきなり勝負に出た!

勝負は一瞬に終わった。創の日本刀が真ん中から切られてしまった。なんの抵抗もないように。いや、実際そうなのだ。彼の能力はどんなものでも切る。そんな相手にどう勝てばいいんだ。セサの攻撃が当たる!と思った瞬間に、彼の頭上からたくさんの刃物が降ってきた!

「ぐっ!なかなかやりますね。ひとまずここは逃げるとしましょう」

「ここで捕まって終わりだ!」

と言い走り寄るが、セサが周りを切りつけ、大量のガレキをつくり、足早に逃げて行った。

「くそ!逃げられた」

周りのガレキを蹴飛ばし、機嫌が悪そうにしている。

「わりぃ。なにもできなかった」

「いいんですよ。あなたのせいじゃないです」

「取り逃がした私のせいです。ひとまずターゲットは傷をおっているので静かになると思います。捕まえるのはまた次の機会ですね。今日はお疲れ様でした。ゆっくり休んでください」

「ああ。お前もな」

それだけしか言えず、立ち去ってしまった。

クソ!クソ!クソ!なにもできなかった自分が悔しい。でも次セサって奴に会った時は絶対に創の助けになってやる。


その機会は友貴も想像できない場面で起こったのだ。

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