SPMS
ハァァァァ!?
いやあり得ないでしょ!
何コイツ?
なんで空に浮いてるの?
てゆーかなんで俺捕まってんの?
一瞬のうちにこれだけ考えれた自分を褒めたい。
「SPMSを知っていますか?」
不思議な青年は笑顔で問いかけてきた。
「は?えっちょっと。まっ」
驚き過ぎて自分でもかにが言いたいのかわかんない。冷静になれ。
「知らないようですね。よかったぁ」
「あんたなにもんなんだよ!空飛んだり、俺縛ったり」
「あぁ。そうでしたね。では」
と言うと縛られていたロープが消えた。全く理解できない。
「申し遅れました。私詩杏創と申します」
「は、はい。お、私は増森友貴です」
なに自己紹介やってんだ!
「ひとまず外で立話もなんで友貴クンの家でどうですか?」
「ちゃんと説明してもらうぞ!」
「ハイハイ。そりゃあもう。お気づきかもしれませんが私達は超能力者です」
はっきり言うんだな。
「そして私は超能力対策局(Supernatural Power Measures Station)略してSPMSというところに所属しています。ここでは超能力を使って悪さをしちゃおうって連中を取り締まる、政府の組織です」
話がついていけねー。悪さ?
「てことは俺のも・・・?」
「はぃ。バッチリ。そこは見逃してあげるんで、代わりに私達の組織に所属してもらいます」
「嫌って言ったら?」
「いくら手に入れたんでしたっけ?」
詰んだ・・・・・・
「分かったよ。そんでなにすりゃいんだ?」
「ひとまず私が捜査している案件を手伝ってもらいます」
サイアクだ・・・・・・
雨が降っている。湿気があってジメジメする。雨は嫌いだ、イライラする。
瀬佐拓磨は機嫌が悪そうに独りで歩いていた。
「こんな日はアレかな、うん、アレをやろう! 」
と誰が聞いてるわけでもないが呟き、裏路地に入る。
そこにはいかにもヤンキーというような奴らがカツアゲをしていた。
「おい!もっとあんだろ?」
「早くしろよ!」
「これっぽっちかよ!つまんねー」
1.2.3・・・3人か。こういう輩を見ているとイライラする。今日の獲物はコイツらにしよう。そして獰猛な笑みを浮かべ近づく、カッターナイフを手に持ち無造作にヤンキーAの左腕に切りつけた。
左腕が落ちる、ヤンキーAはなにが起きたかわからないようだ。
「あああああああ!腕ッ俺の腕がァ!」
「てめぇッ」
鉄パイプを持ってヤンキーBがやって来た。ヤンキーAの時と同じように切りつける。鉄パイプといっしょに両腕も落ちる。
「なんで!なんで!」
当たり前だろ。僕のチカラは絶対だ、そんなもんで防げるわけないだろ。
「やべぇッ!」
ヤンキーCが仲間を見捨てて逃げて行く。まぁいいか2人もいれば十分だ。
「さぁ!お楽しみの時間ダヨ?」
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