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よくあるファンタジーモノ  作者: Naki
「カッターナイフ」
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Everyday collapse

なんなんだこの高校生活は!

苦労して都内でも中の上くらいの学力があるであろう私立紅葉高校に入学したのに、夢みていた憧れの高校生活なんて全くないじゃないか。


まるで作業にも思える授業を聞き流し、高校でできた友人とたわいない話をして帰宅する。退屈だ、あまりにも退屈だ! と増森友貴(ますもりゆうき)は思った。


ただ唯一楽しめるものがあった。それは中学から続けていた剣道だった。最初は試合に勝つことを目的としていた。いつの日か自分自身を鍛錬したり修練したりすることの充実感に変わっていた。そのおかげもあってか、中学でいい成績を残し、高校でもいきなりレギュラーとはいかずも個人戦には出させてもらえるほどだ。


でも剣道一筋というわけにはいかない俺だって憧れの高校生活を体験してみたいんだ。

ああ、なんか珍しいことでも起きないかなぁ。

この後起こることも知らずに友貴は心の中で呟いた。


つまらない1日の始まりだ。

両親に行ってきますと言い、エレベーターのスイッチを押す、エレベーターで降りている途中で幼馴染みの守山桃(もりやまもも)と出会う。

実はコイツは天然でおっとりとした雰囲気を醸し出してるくせに成績がおっそろしくできる。もっと学力があるところに行けたはずなのになぜか俺が行く紅葉高校を選んだ。その理由を聞いても、頬を赤くして俺を叩く。訳がわからない。

「おっはよ!」

「おはよ」

いつも通りの挨拶を交わし、2人で並んで歩く。大抵はモモが他愛のない話をして、俺が相槌を打つ。

「ねえ!今日の学校の帰りどっか寄らない?」

今日は部活が無いので了承する。

「いいよ」

「やった!じゃあ学校終わったら校門でね!」

と言い、上機嫌に自分のクラスに入っていった。


今日の授業も相変わらず退屈だった。学校が終わり、校門に行くともう既にモモが待っていた。俺を見つけると顔を明るくし、こっちに走り寄ってくる。

「今日は服買うのに付き合ってよ」

「いいよ」

「じゃあ行こっ」


ある程度服を買い終え、某ハンバーグ店で食事をとろうとレジへ行った時。

やべぇっ金が足りねぇ。くっそ!

と思い注文を止めようとした時、見えたのだ!自分の手から新たに硬貨が増えているのを!

驚きで声が出なかった。幸いレジの店員には気づかれずにに会計を終え、食べながら思った。

あれは一体なんだったんだろう・・・


この後はなにも超能力みたいなことは起きず、無事帰宅した。

「じゃあね、また明日!」

「おーう」

エレベーターで別れ家に戻る途中、もう一度あの超能力をやってみたいなと思い、財布の硬貨を持ち、祈った。

チャリンと硬貨の音がした。

また増えた!やった!

と思い腕を上げたが、いつの間にかロープに絡まっていた。

え・・・・・・

と思ったのもつかの間、目の前にはその縄ロープを持った同じくらいの歳と思われる男性が笑顔で飛んでいた。


先ほどのチャリンという音は日常が崩壊した音だったのかもしれない。

これが初めての投稿です。

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