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プロローグ
婚約者に浮気をされた。
理不尽な理由で婚約破棄された。
恋人や婚約者、更には家族から、酷い扱いを受けている……。
そんな悩みを抱えた令嬢のもとへ、ある日ひっそりと届く一通の招待状。
それは、エインズワース公爵令嬢が主催する"秘密のお茶会"への招待である。
____その公爵令嬢の名前は、ローズマリー・ネヴァ・エインズワース。
エインズワース公爵家の令嬢であり、リスノワール王国の王太子・ニコラスの婚約者だ。
完璧な容姿、優秀な頭脳……さらには剣術まで極めた、誰もが認める淑女。
お茶会に呼ばれた令嬢が恐る恐る胸の内を明かすと、ローズマリーは優雅に微笑む。
そして彼女は、カップをソーサラーに置きながら、悩める令嬢相手に今日もこう問いかけるのだ。
「そんな御方……断罪してしまいましょう?」




