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猫とのあれこれ  作者: 麻生あきら


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7/8

悲しいけれど、いつかは来る話

「猫のお葬式ってした事ありますか?」


 二年ほどお世話になっている美容師さんからの質問。

 ワンコのような愛嬌モリモリの男性で、大の猫好き。

 毎回猫話に花が咲く。


 飼い猫が十二歳になって、ふと、不安になった様子。

 最近よく涎を垂らしたりするらしい。友人の猫も年をとって、同様に垂らすとか。

 ⋯⋯うちのお嬢様はしないがなあ? シッコのキレは悪いが。

 個体差か。



 で、いつ何があるかわからない年齢になったので、お葬式について知りたいと。


 ・ネットで調べて動物の斎場を見つけた。

 ・そこは二十四時間電話対応で、火葬場とお墓がある。

 ・ただし、規模が小さい。

 ・火葬、骨壷・桐箱等含めて二万円くらい


 そんな話をした。


 キジトラは夜明け前に旅立ったので、その時点で電話予約。十時に火葬。

 と、聞いた途端に、「一日は一緒にいたいっすー」と切なげ。

 気持ちはわかります。が、夏だったんです。厳しい。

 保冷剤てんこ盛りで、動物用棺桶セットに安置した。

 段ボール製の棺。と、別にお布団セット。


「えー、そんなのあるんすかー? いつ用意したんすかー?」

「アマゾンで売ってますよー。これはもうやばそうって思った時に」


 キジトラはがんが肺に転移して、胸水が溜まり始めた。

 酸素ハウスもレンタルして、胸水を二日にいっぺん抜いた。

 だんだん食欲も無くなり、これは覚悟を決めないとならないな。というところで注文した。


 それから一週間は必要なかったが、それでもその時は来てしまった。

 お別れまでに時間があったので用意できた。



「そうかー」


 しょんぼりしながら彼は話していたが、参考になればいいなと思った。


「骨壺はどうしてますー? ずっと一緒にいたいですー」


 そう彼は言った。余程溺愛してるのだろうな。

 前にも「いなくなったら、どうにかなっちゃう」とか言っていたし。

 愛嬌のあるイケメンだから独身の女性客に苦労しているらしいし、猫に縋ってしまうのかも知れない。

 美容師さんも大変だな、と猫に関係ない話だが思ってしまう。




 ちなみにキジトラのお骨はまだ家にあります。

 毎朝カリカリとお水を供えて、手をあわせています。

 でも、老い先短いですし、そのうちお墓に⋯⋯と考えています。 

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