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猫とのあれこれ  作者: 小日向 おる


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6/6

19歳の壁

 お嬢様が二十歳になりました。


 猫界には『十九歳の壁』というものがあるらしい。

 越えた。越えました。


 腎臓も肝臓もちょっとだけ数値は高いけれど元気。

 甲状腺機能亢進症なので元気すぎるくらいだ。


 甲状腺機能亢進症は活動量が多くなるので、食べても体重が減ってしまう病気。

 元々食が細いお嬢様は、食欲増進剤のお世話にならないとならない。

 体重はほんのちょっと盛り返した。




 シニアになって食事の際に気をつけているのは、フードの粒の大きさ。

 フードの粒が大きいと飲み込めない。

 実はお嬢様はウェットフードが上手く食べられない。

 おそらく、子供の頃からあまり食べさせなかったからだと思う。

 舐めて舐めて、舌で奥に追いやってしまう。


 カリカリをお湯でふやかしてみたりもしたが、お気に召さなかったようで食べなかった。

 ならば、と猫が大喜びなスティック状のパッケージのあれをあげるも、半分も食べない。


 だが、最近上記のものよりもっと粘度の低い商品を発見。

 やっと気に入ってもらえて、ホッとした。

 ⋯⋯勿論、一度では食べられないが。




 そして食事のテーブルの高さも重要。

 床に直置きだと前傾姿勢で飲み込みづらく、吐きやすい。

 お嬢様は左前脚に関節液が溜まってしまっているので、前脚を折るのが苦痛なようだ。


 何度か高さの調整をしてお嬢様に食べていただく。

 ゆっくり、ひと粒ずつ口に運ぶ。

 その間は邪魔をしないようにこちらは身動きしない。

 食べてくれるだけで有り難い。




 食事で気にしていることと言えば、温い水。

 お嬢様はあまり関係なさそうだが、キジトラは歯と歯茎が弱かったので冷たい水は嫌いだった。


 他には食器洗い用洗剤。

 赤ちゃんも安心な洗剤でお皿を洗っている。

(猫用ブランケットなどは、無香料の洗剤と柔軟剤を使用)

 スポンジも人用とは分けている。




 先日、動物病院で「体重も良し、血圧も高くない。うるさいくらい元気でいいんです」そう言われた。


 全くもってその通り。

 寝不足だっていいんです。

 元気でいてくれれば。 

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