猫の健康管理表
猫はよく吐く。
毛を飲み込んでは吐き、食べ過ぎては吐き、飲み過ぎては吐く。
いや、待て。
よく吐いたのはお嬢様だ。
キジトラは腎臓を悪くするまでほとんど吐かなかった。
お嬢様は何かというと吐く。
最近は食欲増進剤で唾液を飲み込んでは、耐えきれずに吐くくらいだが、毛玉をよく吐いた。
毛玉ケアのごはんや、排出を促すジェル状の物を飲ませてもあまり効果がなかった。
吐いた回数は病院に行く目安になる。
急性腎不全などになると吐いてぐったりする場合があるからだ。
私はある時、ネットで見かけた。
猫の排泄の回数や、食事量を書き残しておくと良いという事を。
おしっこ、うんち、ごはんの銘柄と給餌量、おやつの有無、備考欄。
ひと先ずそれで、エクセルで一月ずつ表にした。
家に迎えてからさほど経っていなかった頃からだと思う。
当時私は体を壊した後で無職だった。一日中、お嬢様と戯れていたので記入は楽だった。
キジトラを保護してからは、表にキジトラと互い違いに記入できるように作り直した。
途中、週五で五時間ばかり働く事になったが、何故かお嬢様とキジトラは違うトイレを使い分けていたので、案外記入は楽だった。
(うんちの形状と匂いが違ったので、これも見分けがついた)
どちらもシニアになり、サプリメントを飲むようになった。備考にここからと矢印を書き込む。
人間が飲んでいるサプリより高い。が、このモエギイガイのサプリ、ジャンプでまごつく様になったお嬢様によく効いた。
数年前、人間用も同じメーカーが出し始めたが、猫でこの値段なら⋯⋯、というお察しなお値段。
ははは、無理。
シニアになると何かと不調が出る。
そんな時、問診時に病院でささっと取り出して報告する。
もっと細かく書き残す飼い主さんもいらっしゃるようだが、我が家ではこれが限界。
気になる事は備考欄に書き残すが、飲んだ水の量や、おしっこの量までは無理。
キジトラに病魔が襲ってからは別々の表にした。
今はお嬢様の薬の量が増え、種類別に欄を増やした。薬を飲ませた後にチェックを入れる。
飲ませる時間がバラバラなので、飲み忘れがないか一目でわかる。
何しろ飼い主側の記憶力が怪しくなっている。年は取りたくないものだ。
近頃は首輪とトイレが連携して記録してくれるものがある。
いい時代になった。
が、今更裸族だった猫に首輪は着けられない。
よろよろ歩くお嬢様にそんな重そうなものは無理だ。
今は月末にGoogleのスプレットシートで同じ様に作って、印刷する。
お嬢様とキジトラの記録は全部残してある。




