猫のおもちゃ
私は基本的に心配性である。
持ち手のついたおもちゃを猫一人で遊ばせられない。
喉を、目を、身体を突付いてしまったらどうしよう! な感じで。
猫動画を観ていても不安になる。
鈴の付いたおもちゃも同様だ。外れて飲み込む事を考えたらゾワゾワする。
そんな私は一人遊び用に自作することを決心した。
まずは手足の長いあみぐるみを編んだ。
かぎ針編みは好きだ。特に輪の作り目でグルグル編むものが。無心になれる。
体長30センチ程のバンブーヤーンで編んだものはお嬢様のお気に入りとなった。
次にタコ糸でボールを編んだ。5分もあれば作れるので量産した。
キジトラのお気に入りになった。
換毛期に集めた毛を丸めて、洗剤で洗ってボールも作った。
これもキジトラのお気に入りになった。
ある日、ふとメモ用紙を畳んで結んだものを(神社でおみくじを縛る感じ)ラグマットの下に滑らせて入れてみた。
大人気である。
お嬢様は布団から指をチョロチョロ出しては引っ込める遊びが好きだった。40分付き合わされた事もある。
こういういかにも狩りっぽい遊びには食いつきがいい。
どうせなら、と折り紙で手裏剣を作った。当然、心配性の私は尖った部分を切り落とした。
廊下をスライドさせると走って追いかけていった。
ふふふ、勝利を確信した。
シニアになる前、ベランダでキャットニップを植えてみた。
葉を乾燥させてガーゼに入れて、フェルトで作った袋に入れて口を縫い合わせた。
咥えたキジトラからガラケーのバイブ音かと言うような唸り声がした。
とんでもない酔っ払い(トラだし)になった。
因みに当時ハバネロの横に植えたらアブラムシがつかなかったので、アブラムシ避けにキャットニップは良いのかもしれない。
ここまで手作り品をあげてみたが、もちろん市販品も買った。
普通に猫じゃらしはお気に入りだった。長い紐の先に羽根の付いたもので遊ばせたりした。
遊び疲れたら扉の向こうにしまった。
だって怖いし。
お気に召すものがあれば不評だったものもある。
モーターの付いたものは総じて嫌われた。
透明な円柱の中で、モーターで風を起こし蝶がクルクル回るおもちゃを、アメリカ土産ということで知人からいただいた。
ガン無視だった。
そう、モーター音も嫌いだが、何故か金額的に高いものはあまりお好きでない。
凝ったものより、キッチンペーパーを結んだものの方が好きだったりする。
今ではもうお嬢様はずっと寝てるし、目は白内障だし、動くのも億劫そうなのでおもちゃで遊ぶことはほとんど無い。
たまーにリボンをちょいちょいするぐらいだ。
遊んでくれる猫様が側にいるなら、嫌と言うほど遊んであげてください。




