第1章 闘争
初めての投稿です。
変なところあったら許してください。
???「...」
俺はバクター。頭に模様みたいなものがあって、いつもフードをかぶりながら探し物を集めに旅をしている者だ。
そんな俺は、日々の闘争によって荒らされたある町中にいた。
バクター「はぁ...酷いな」
全く、いつでもどこでも闘争が起こっている。
闘争が起こる原因は様々だが、どれもおかしい奴らばかり。本当にふざけた世の中だ。
???「バクター、ここにはいなかったよ」
バクター「...そうか」
この金棒を後ろに装備している一本角が生えてる奴は、リル。俺の幼なじみというやつだ。
リル「相変わらずどこも荒れてるねー。もうさすがに見慣れたけど」
バクター「見慣れてほしくない光景だけどな」
闘争したくないと考える方が自然のはずなのに、どうやら多くのケモノ達はそうは思わないらしい。
リル「みんなにとっては、この状況を当たり前だと思うのが普通なのかな」
バクター「実際そうなんだろう」
正直、そんな状況はおかしいとしか思えない。でも、それが普通の世の中なんだ。
バクター「...この町には何もなさそうだな。またどこかに行くしかない」
リル「また何もなしかぁ...生き残っている町はないのかなぁ」
バクター「あるとすれば、よほど大きな町だろう。探し物があるかどうかはわからないが」
リル「本当にいるのかな、僕たちの同類」
そう、探し物とは、俺たちと同じ考えを持っているケモノだ。
バクター「そう信じて旅をしているんだ。それにどのみち、このままじゃ何も変わらない」
リル「...そうだよねぇ」
その探し物を集めて、俺たちはこの世界を変えるために動くつもりだ。闘争が普通じゃない世界に。
バクター「もう行くぞ。のんびりしている暇はあまりない」
リル「りょうかーい」
俺たちは次の町、そして探し物を見つけにこの町を出て行った。
それからしばらく俺たちは歩いていた。
リル「バクター、ちょっと休憩しようよー疲れたー」
バクター「リルは体力があまりないな」
リル「バクターがおかしいだけだよ。これが普通だよーそれにもう夜だよ...」
俺は空を見上げた。確かにもう夜だな。これ以上は危険か。
バクター「...仕方ない。このあたりでいったん休も...」
ケモノ1「おお、ケモノが2匹いるなぁ!こりゃあ俺たち、また強くなれるぞぉ!」
ケモノ2「こいつら、中々強そうだぜ!気合を入れて殺すぞ!」
バクター「...」
目の前に現れたのはいかにも戦闘狂といえる2匹のケモノ達。
こういう旅の途中に出会ったら殺すとかいうおかしい奴らにはよく出会う。
そいつらに対し俺たちは警戒しつつ、争いたくはないからいつも説得を試みている。
リル「はぁ...ねぇ、僕たちは戦いたくないの。どうして戦おうとするの?」
リルはさっそく説得を試みていた。ついでに理由も聞いている。だが...
ケモノ1「戦いたくないだぁ?今時そんなケモノ、いるはずがねぇがなぁ」
ケモノ2「それにケモノに出会ったら殺しに行くことで暇をつぶしてるんだ!俺らはよぁ!」
そんな簡単に説得ができるわけがない。できたらとっくに平和な世界になっているだろう。
バクター「殺すことに罪悪感はないのか、お前ら」
ケモノ1「罪悪感?そんなものはねぇよ。殺し合いが普通だからなおさらだろうが」
ケモノ2「もう話は終わりだぜ!行くぞぉ!」
結局説得はできず、こいつらは俺たちに襲いにかかる。
リル「まただめかぁ...」
バクター「仕方ない、一匹任せるぞ」
リルは背中に装備していた金棒を取り出し、片方の相手をする。
俺はもう片方を相手をするため、拳を構えた。
ケモノ1「ヒャッハー!!」
ケモノ1は拳に能力と思われる炎を纏い、俺に襲いかかってくる。
俺はそれを手で防御する。
バクター「炎系の能力か」
能力っていうのは、いわゆる自分の個性みたいなもので、生まれた時からそれがある。
それぞれに属性があるわけじゃないが、同じ属性でも性質が違ったりする。
ケモノ1「まだまだこれからだぉ!」
例えば、こいつと同じ炎系の能力でも、口から炎を出す奴もいる。
俺はケモノ1の拳の猛攻を防御し続ける。
しばらくすると、ケモノ1は一度引いた。
ケモノ1「お前かってぇな。それが能力かぁ?」
バクター「正確にはまだある。」
ケモノ1「まだ?」
俺の能力は、手と足を硬化させる...だけではない。
俺は何かを出すような構えを取る。
ケモノ1「...!させるかぁ!」
ケモノ1は何かを察したのか、猛スピードで襲いにかかる。
バクター「ハァ!」
その瞬間、俺の手から橙色に光る稲妻を出した。
ケモノ1「なっ!?」
ケモノ1はその稲妻に驚き、避けれずに触れてしまった。その時、
ケモノ1「ぎゃあああぁぁぁぁ!!」
激しく橙色に光る稲妻とともに、しびれた。
そう、俺の能力はおそらく手と足を硬化することができ、かつそこから橙色の稲妻を出せる能力だと思う。どういう能力かは実際に自分で試せばすぐ分かるものらしいが、俺は試しても分からない、はっきりしていないんだ。
ケモノ1「カ....ア...」
ケモノ1は痙攣して動かなくなった...と思う。
バクター「死んでないよな...」
基本的に俺たちはできるだけ殺さないようにしている。だがどうしても危ない場合は...殺すしかない。
一方そのころ、リルの方は金棒を使いケモノ2の攻撃を防御し続けていた。
ケモノ2「お前、そんな金棒で俺の攻撃を守り切れると思っているのか?ハハハハハ!」
ケモノ2は剣を2つもち、斬撃を次々とリルに飛ばしていた。
リル「斬撃を飛ばす能力...なのかな」
リルは冷静にケモノ2の能力を見極めていた。
ケモノ2「オラオラァ!お前全然能力使ってねぇな!雑魚すぎる能力だからかなぁ?」
リル「...」
その時、リルの周りから青紫色の禍々しい火球が次々に湧き出てくる。
ケモノ2「...?なんだぁ?」
リルが金棒を振り上げ、ケモノ2を指した。
リル「妖弾だよ」
次の瞬間、その火球がケモノ2に向かって猛スピードで放たれた。
ケモノ2「!?早...」
ケモノ2は斬撃で防ごうとするが、あまりのスピードに防御が間に合わず、その火球に当たる。
その瞬間
ケモノ2「ぐわああああぁぁぁぁぁ!!」
激しい爆発とともに、ケモノ2は紫色の炎に燃え上がっていた。
ケモノ2「あついあついぃぃぃ!!消えろぉ!!キエロォ!!!」
ケモノ2は必死に体中をはたくが、炎が消える様子は全くなく、体中が焦げていく。
リル「もうこれからは争わない?それなら消えるよ、その炎」
ケモノ2「分かった!!わかったから早く消してくれぇぇぇぇ!!!」
それを聞いたリルは金棒をおろした。するとケモノ2に燃え上がっていた炎が消える。
ケモノ2「ハァ...ハァ....」
ケモノ2はその場に四つん這いになっていた。
リルの能力は、青紫色の火球を出し操る能力と考えているらしい。
リル「...あ、バクターの方はどうなってるんだろう」
リルはふと気になって俺の方を向いた。
ケモノ2「バカがぁ!喰らえぇ!!」
その時、ケモノ2がリルに向かって斬撃を放つ。だが、リルはあっさり金棒を振り斬撃を消した。
ケモノ2「あ...」
リル「..やっぱり反省してないね」
リルはケモノ2の後ろに回り、金棒を振りかざした。
ケモノ2「がはっ...」
金棒を喰らったケモノ2は血反吐を吐き、倒れた。
リル「バクターの方も何とかなったみたいだね」
このころには俺の方の争いも終わっていた。
バクター「大丈夫か。ていうか殺してないよなそれ」
リル「うん、大丈夫。気絶させてるだけだよー。でも、やっぱり説得はできなかったよ」
バクター「かなりの回数を試しているが、やはり希望は薄いな...。それでも出会った時は試すしかない」
それにいずれ、探し物を集めていけば...いるかどうかすらわからないが。
バクター「ここから離れて、空が明るくなるまで休むか。ただ、周囲の警戒はしてくれ」
リル「りょうかい、やっと休める~...」
それから俺たちは、ここを離れ、周囲を見渡しやすい所で休んでいた。
周囲の警戒は、さっきのようなケモノ達が襲ってくる可能性があるからだ。
リルにもそのことは理解してるはz...
リル「ん~...にゃ.....」
前言撤回。ぐっすり寝てるなこいつ。こんな状況で寝てられるこいつがうらやましいレベルだ。
...まあリルも寝るぐらいには疲れてたみたいだし、このまま寝かせるか。
リル「スー...スー...」
バクター「...可愛い寝顔だな」
俺は周囲の警戒を...しなけれ....ば......
.............................................
リル「...ター...クター...バクター!」
バクター「んん...あっ」
しまった。いつのまにか寝てしまっていた。
リル「休んでてよかったね。バクターも寝ちゃってたみたいだし」
バクター「...うるさい。お前が寝てたから、周囲の警戒は俺がしようと思って」
リル「周囲の警戒なんて休む間にしてたら、休みにはならないよー」
バクター「う...それは確かにそうだが...」
...周りを気にしすぎていたのかもな。いつの間にか俺も疲れてたみたいだ。
バクター「とにかく、もう明るくなってるみたいだから、旅を再開するぞ」
リル「りょうかい~」
俺たちは旅を続けるため、また歩き始めた。
第1章を読んでくださりありがとうございます。
おーん。状況が分かりやすいような文章能力が欲しいです。
こういうのって、ほかの人からどういう風に伝わってるのか不安になるんですよね...。
自分でもわかりやすいって思えるぐらいには成長したいですなぁ。