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0008.デンマークの首都はどこですか

学校帰りのいつものお店 今日はきみとお茶してる

どうしても話したいことがあるの とかうれしそうに言っていたので

そんなにたのしい話ならwelcomeだ と思っていたのだが


…コペンハーゲン解釈?

うんっ ときみは元気いっぱいに笑顔で頷いている

なにゆえきみはその件を…?

おもしろいよねっっ

まあ…そうですね


きみはいつものように 楽しそうに何かを話し始めたのだけど

やっぱりいつものように 絶好調で我が道を斜め上に駆けていく

この世のあらゆる存在は確率的で不確定 神様だってサイコロ振ってるこの世界

きみって学校の友達と ちゃんと話題が噛み合うの?


南向きの壁には縦と横に細長い 切れ目のようなガラス窓

大きな光の十字架が お店の中を照らしている

まだ春と呼ぶには早いけど 差し込む日の光がテーブルの上を暖める


きみとぼくとの関係も 不確定なものなんだろうけど

確実に決まったことなんて あってもなくてもわからないし

これから先のことなんて こうなるかもという可能性はあるけれど

その時になるまで決まらない

その時になっても現実には どう決まったのかすらわからないのかも


窓から差し込む帯のような早春の光が 

きみの栗色の髪と 抹茶ラテのマグカップを照らしてる

日の光を含んだ長い髪が 揺れるのを眺めていると

なに見てんのよ みたいな視線が突き刺さる


神様の振るサイコロの目は 神様にだってわからない

この世界の仕組みは みんなだいたいそんな感じ


ぼくの視界の中にきみがいることは 

いつだって確実なのにね


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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