とある魔王の憂鬱
こちらは自作声劇台本となります!
よかったら仲間うちでお使いくださいませ。
商業目的は禁じます。
俺の名は魔王クロノーア。
そして俺にはペットが二人いるのだ。
一人は『アスモデウス・アリス』
こいつの性別は一応男だ。
青年『アリス』は我が配下の一人で俺のペットの一人。
そしてもう一人は十八歳の女子くらいだろうか。
こいつの名は『かりん』。
そしてこの話はそんな俺達の日常に起こる物語だ。
◇
◇
◇
クロノーア:おい!誰か!いるか!?
『アリス』:はっ!魔王様!わたくしが今ここに!
クロノーア:おお!『アリス』か。
『アリス』:それでクロノーア様!?どの様な御用件で!?
クロノーア:ああ…要件なのだが。
そこに一陣の風が吹く。
『かりん』:やぁーーーっ!!クロノーア様ぁぁぁーーーーーっ!!
どこからともなく登場したのは!!
これまた我がペットの一人かりん。
『かりん』:来ました!クロノーア様ぁ!僕の事お呼びですかぁ??
二人は俺の前に膝まづく。
すると俺を守るかのように盾になっていたアリス。
クロノーア:ああ!いつもすまんな…アリス。
アリス:いえ…クロノーア様…わたくしは貴方をお守りできることが全て。
クロノーア:アリス。
かりん:ちょーっとちょっとーーー!ダメですって!どーしていつもいつもアリスばっかり構うんですかーーー??
クロノーア:いや、今かりんは俺様を死なせるのでないか!?って勢いで飛んできたのだが。
かりん:いーえ!クロノーア様ぁ?僕はクロノーア様が全て!貴方様のお声に急いで飛んできたのです!!
クロノーア:おお…まあまあ…とりあえず落ち着くのだ。
アリス:そうだぞ!かりん!お前はいつも騒ぎ立てるばかりでちょっと品が足りないのではないか?
クロノーア:いや、アリス、そこまで言わなくても…。
アリス:いーえ、クロノーア様!今日こそハッキリさせましょう!わたくしとかりんどちらが魔王であるクロノーア様に相応しい相手なのか…を。
クロノーア:ふむ…それはどうやって決めようか…お!こんなのはどうだ!?
かりん:えっえっ??どんなのですか?
クロノーア:ふむ、今回は俺様の部下としてこの俺様を喜ばせるという余興などを二人でみせてはくれないかね?
かりん:よきょう??
クロノーア:そうだ。その説明をしよう。
アリス:はっ!ではその説明を是非。
クロノーア:分かった。
クロノーア:これより二人には俺様を喜ばせる言葉をその声で伝えてはくれないか??
かりん:分かりましたーーー!!僕に任せてください!!
クロノーア:お!飲み込みは良いみたいだなかりん!
アリス:わたくしも理解出来ましたクロノーア様。
クロノーア:よし!では!これより一刻後にこの余興を始める!!
二人ともそれまで準備をするようにな!?
アリス:おまかせを!クロノーア様。
クロノーア:アリス!期待してるぞ。
かりん:いえ!僕だって負けないよ!?
クロノーア:おお!かりんもその美声を俺の為に披露してくれ。
かりん:はい!もちろん!僕もアリスには負けません!!
◇
◇
クロノーア:こうして俺様の配下の代表を決める余興を開催する事となったのだ。
◇
◇
クロノーア:では二人ともこれから俺様を喜ばせるセリフを心を込めてするのだぞ?
クロノーア:ではまずは……アリスからか。
アリス:分かりました!クロノーア様。
クロノーア:では…始めよう。
かりん:僕が勝つよーーーっ!!
◇
◇
◇
クロノーア:ではまずはこれだ。
「ごっご主人様っ!わたくし(僕)と遊んでくださいわん!」
クロノーア:まずはアリス。
アリス:「ごっご主人様っ!わたくしと遊んでくださいわん!」
クロノーア:評価した言葉。
クロノーア:では次はかりん。
かりん:「ごっご主人様っ!僕と遊んでくださいわん!」
クロノーア:よし!二人ともよく頑張った!では次を行くぞ?
アリス:分かりました!
クロノーア:かりんも大丈夫か?
かりん:はいっ!もちろんです!
クロノーア:では。つぎだ。
「初めまして。今日からわたくし(僕)が貴方の執事ですよ、ご主人様。」
クロノーア:では次はかりんからだ。
かりん:はいっ!!頑張ります!
「初めまして。今日から僕が貴方のメイドですよ、ご主人様。」
クロノーア:評価した言葉。
クロノーア:ではアリス頼むぞ。
アリス:はい、おまかせを。
「初めまして。今日からわたくしが貴方の執事ですよ、ご主人様。」
クロノーア:いいぞ二人とも!中々のレベルではないか?
かりん:当たり前じゃないですか?僕は負けたくないんですっ!
クロノーア:いい意気込みだ。
アリス:わたくしもそこの小娘に負けるわけないのでね?
クロノーア:まあいい。ではラストをいくぞ。
ラストは中々のセリフだ。
クロノーア:まずはアリス。
アリス:ありがとうございます!
クロノーア:「わたくしはずっとあなたの側にお仕えしていました。最初はただの主従関係ですが……いつの間にか好きになってしまいました。主とかそういうのではなく…ご主人様、いえ、クロノーア様、愛してます。」
アリス:おおっ!これは中々にレベルが高い。
クロノーア:そうであろう?やめるか?
かりん:じゃあ!僕がいくよ!アリスになんて負けないもんね!
クロノーア:流石かりんと言ったところか。
かりん:えへへーーー!僕をもっと褒めてくださいっ!!
クロノーア:はっはっは!
アリス:いきます!!
アリス:「わたくしはずっとあなたの側にお仕えしていました。最初はただの主従関係ですが……いつの間にか好きになってしまいました。主とかそういうのではなく…ご主人様、いえ、クロノーア様、愛してます。」
クロノーア:おお。心に響くな。
かりん:うえっ!?僕もいくってば!!
かりん:「僕はずっとあなたの側にお仕えしていました。最初はただの主従関係ですが……いつの間にか好きになってしまいました。主とかそういうのではなく…ご主人様、いえ、クロノーア様、愛してます。」
クロノーア:おお!!二人とも素晴らしすぎたぞ!!
クロノーア:どちらも甲乙つけ難いと言ったところ。
クロノーア:判定だが。
かりん:どっち??
アリス:……………。
クロノーア:今回は両者引き分けとする!!!
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こうして魔王の俺の二人の生活はまた一歩踏み出したのだった。