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第3話 新たな仲間

 ついた場所は、お墓。

 ここについてから、吸血鬼さんは私を解放してくれた。


「こんなところに連れて、どうするつもりかしら?」


「どうもしません。


嬢ちゃんの好きなように過ごしてください」


「なら、好きにさせてもらうわ」


 どこからか、吸血鬼らしきもの達が現れる。


「人間だ」


「明らかに、人間の匂いがする」


「魔力は、持ってなさそうだ」


「こんなところに、何の用だろう?」


「何のようもないわ。


ただ、来ただけよ」


「まあ、人間が?」


「ママ、この女の子、すごっく美人だよ?


付き合っていい?」


「初対面でしょう?


見た目だけで付き合うのは、やめた方がいいわよ」


「それでも、この子がいいの」


 男の子が、私のところに近づいてきた。


「すっごく、きれいだね」


「ありがとう」


「何歳なの?」


「もうすぐで、7歳よ」


「僕と年近いじゃん?


結婚とか、考えてる?」


「まだ、結婚できる年齢でもないし・・・・」


「かわいいね。


行く当てがないなら、僕のところこない?」


「いいわよ」


「やったあ」


 男の子は、バンザイしてから、母親のところに駆け寄った。


「ママ、こうゆうことでいいよね?」


 男の子の目は、輝いていた。


「仕方ないわね。


何かあったら、君が責任とるのよ」


 こうして、男の子の家に泊まることになった。

 男の子の家も、シングルマザーみたい。


 男の子の名前は、バンピーロ。


「魔法学園は、興味ある?」


「急にどうしたの?」


「なんとなく。


おんなじ、学校に入学したいと思ったから」


「そこまで言うなら、付き添ってあげるわ」


「これで、いつでもどこでも一緒になれるね」


 バンピーロの目は、輝いていた。

 

 バンピーロと同じベッドで寝ることになった。


「近い・・・・。


寝息がかかる・・・・」


 私の心臓は、ドキドキしていた。


「いいでしょ?


これから、結婚するんだし」


「こんな約束、した覚えないんだけど」


「僕が今日、考えたんだ。


セリオちゃんの花婿になれたらなって」


「何、それ?


好きにしたら?」


 私の顔は、すでに赤くなっていた。

 こんな感情、生まれて初めてだった。


「顔、赤くなった。


かわいい~。


僕のこと、好きでしょう?」


「1歳しか年変わらないくせに、生意気。


でも、いいわよ。


結婚したげる。


ただし、条件があるわ」


「条件って?」


「私のこと・・・・、ずっと守ってくれる?」


「条件にするまでもないじゃん。


セリオちゃんのこと、好きなんだよ。


彼女だし。


婚約者だよ。


未来のお嫁さんなんだから、守らないわけないじゃん?」


「そうね。


条件にするまででもなかったわ。


すっごく、私が馬鹿馬鹿しいわ。


なら、高難易度の方がいいかしら?」


「高難易度とは?」


「私のパパを探して?


私は、生まれてから会ったことがなくて、ずっと見つけるための旅をしてきたの」


「写真とかあるの?」


「ない」


「これは、本当に高難易度だ。


でも、セリオちゃんのためなら、探してあげるよ。



そして、セリオちゃんのパパが見つかったら、結婚してくれる?」


「ここまできたら、結婚してあげてもいいわよ。


結婚でも、出産でも、何でもするわ」


「やったあ。


子供とか、何人ほしいの?」


「考えたことない。


バンピーロは?」


「僕もないかな?」


「あはは、おかしいね」


 私は、思わずふきだしてしまった。


「あ、笑った」


「いちいち、言わなくていいから」


 私は、布団に潜り込んだ。


 次の日からは、私とバンピーロで学校に行く。

 様々な種族が集まる学校に入学することになったから。


 魔法学園には、様々な年齢の種族が通う、魔法を習得すれための学校。


 私と、バンピーロは、晴れて入学することになった。

 入学試験とかはなく、願書だけ出せば、それだけで入れる。

 人間世界の学校なら、義務教育とかじゃない限り、そんなことはなさそう。

 だけど、外国ならあるかもしれない。


 その中でも、人間はめずらしいのか、よく話しかけられる。


「もしかして、人間?」


「人間の匂いがする」


「人間がどうやって、ここにやってきたの?」


「魔力を感じないけど、魔法なんて使えるの?


落ちこぼれになりそう・・・」

 

 私は、そんなことで動揺もしない。

 だけど、問題はバンピーロだ。


「セリオちゃんは、これでも頑張っているんだ!」


「バンピーロ、いいのよ・・・。


こういうこと言われるのは、慣れっこだし・・・」


「セオリちゃんは、傷つくことがあるなら、遠慮なんてしなくていいから、もっと僕を頼るんだ。


でないと、本当にセリオちゃんが・・・・」


 バンピーロが、悲しそうな表情をした。

 もしかして、私のことを心配してくれている?


「ありがとう、バンピーロ。


でもね、この人たちは、私にひどいことをしようってわけではないと思うわ。


ただ、人間や魔力を持たない者が目の前にいることが、珍しいだけだから、バンピーロは必要以上に気にしすぎなのよ・・・・」


 まわりにいる人たちからは、ひそひそ話が始まる。


「この二人、付き合ってる?」


「入学した当初から、こんな感じか」


 だけど、私はこんなことぐらいでは、物おじたりしない。


「ただの腐れ縁よ」


 私は、静かに答えた。

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