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古本屋でキマる奴

本が好きなのか、本が好きな自分が好きなのか。

2.古本屋でキマる人


本屋に行くと、背表紙を流し読みしているだけで時間が溶けていく。

30分くらいで出ていくつもりが、1時間も店内をウロついていた、なんていうこともザラだ。


さておき。


まず書くべきは、ITパスポートと知的財産管理技能検定3級取得のためのテキストを購入したことであろう。

みんな大好きBOOK・○FFで、それぞれ200円ほどで購入できた。

あとは検定に受かることを目指してしっかりと読み込むだけである。


こういう時、良い時代に生まれたものだと実感する。

少額で本を買い、自分で勉強できる。

お金がなければ図書館で借りるのもいい。

身近に本があるのが当たり前で、文字を読めるのも当たり前。

社会の底辺を這いずっている私のような人間でも、かっこいい資格を取るための一歩をいとも簡単に踏み出せる。

この環境を余すところなく活かせているかと問われれば、答えはもちろん否なわけだが。

ともあれ「学ぶ機会がすぐ手の届くところにある」というのは素晴らしいことである。


それに、本屋や図書館といった、本が大量に並べられている空間は現実を忘れさせてくれる。

数えきれないほどの本が並ぶ本棚の間を歩くとき、ある種の陶酔のようなものを感じる。

別の通路へと入ると、さきほどとは違う世界に迷い込んだかのように景色が変わる。

ページをめくれば望む知識も、壮大な歴史も、異世界の物語も、なんだって楽しめる。

愚かでちっぽけな底辺社会人はいとも容易く虚像の万能感に酔い痴れ、まるで自分が何者かであるかのように感傷的にキーボードをたたき始める。ちょうど、こんな風に。


真顔でドン引きですよねー。

うわー、コイツ絶対やってるわー、本屋キマってるわー。

え、この話投稿したんですか? マジ引くわー。

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