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00800.最高の義手義足義眼を


 今日は、以前より計画されていた義眼作りを始めたい。

 そう決めて、僕たちは早朝より準備を進めてきた。


 結果、家のリビングルームには、各所から集めてきたアイテムで一杯になる。

 既存の義肢や義眼。

 魔石に『術式』を書き込む為の専用道具。

 あらゆるモノづくりの道具が揃えられて、準備は万端。


 リビングルームは、一種の工房と化していた。

 それは第一志望が錬金術師だった僕にとって、最高の光景だ。

 ただ、マリアあたりは「狭くなりましたね……」と少し不満そうで、スノウは「改築、改築!」と騒いでいたが。

 とにかく、これでディアとマリアの義肢義眼作成に取り掛かれる。


 その為に、最初にすべきことは――と考えて、まずぶつかる壁があった。


「というわけで、これから二人のサイズを図るんだけど……」


 ディアとマリアの身体の把握だ。

 頭部から足の先まで、きっちりと測定しなければ、専用の物を安全に作るのは難しい。なので、僕は巻尺メジャーを手に持って聞いた。


 それにディアは少し意外そうな顔をしつつ、すぐに頷いて動き出す。


「ん? それでやるのか? 別に俺は構わないが……」

「って……、待って待って。ディア、ここで下着一枚になる気……!?」

「そりゃちょっとは恥ずかしいけど。今更だし、仕方ないだろ」

「仕方なくない! 服の上からでいいから!」

「でも、義手とか繊細なものを作るのに、服の上からでいいのか? 完璧で正確なデータってやつがいるんじゃないのか?」


 駄目だと繰り返す僕に、ディアは素朴な疑問を投げかけた。

 それに隣のマリアも続いていく。


「私は裸でも気にしませんけどね。ほんと今更ですから。これまで、どれだけカナミさんに裸を見られる機会があったことか」

「そうなんだよな……。魔法に詳しくなって気づいたけど、カナミの《ディメンション》って戦い以外でも使えるから……。エッチな覗きとかし放題だ」


 まるで以前の僕は常習的にそういうことをしていたかのような反応をされてしまった。

 すぐに僕は自らの誇りの為に、堅苦しい言葉で叫び返す。


「いや、してないよ! ほんと一度もしてません! 天地神明に誓って! そういうのは良くないって、思ってますから!」


 どうか信じて欲しいと願った。だが、その僕の言葉自体はすんなりと受け入れられて、なぜか逆に責められていく。


「まあ、そうだろうなあ。ただ、それはそれで、なんというかな」

「傷つきますよね。カナミさんは、女性として私たちを見ていなかったんですから」

「……ああ、だな。もう少し違う言い訳が欲しかったな、マリア」

「ですねー。前にも少し温泉関連で話しましたが、むしろ使って見てくれたほうが、嬉しかったです」


 ディアが少し不満そうな顔になり、それに阿吽の呼吸で相棒が同調した。

 絶対にマリアは最初から傷ついていない。しかし、僕を弄るタイミングだけは逃すことなく、上手く乗っかって――それに気づいたディアが、さらに乗っかったようだ。


 くっ、最近仲がいいせいか……。

 僕を相手にするときだけは、二人の息がぴったりだ……。


 その仲の良さを嬉しく思いつつ、僕は彼女らの言う《ディメンション》の封印を解く。


「……分かったよ。サイズに関しては、遠慮なく《ディメンション》を使わせて貰うよ。今日はもう出かける予定もないから、MPの心配はないからね。色々見られるかも知れないけど、そこは我慢して」


 まず宣言して、すぐに体内の魔力を次元属性に変えてから、慎重に練っていく。

 それを熟練の二人は感じ取ったようで、計りやすいように「どうぞ」と体勢を大の字に変えてくれた。


「ああ、きっちり見て計ってくれ。カナミ」

「ええ、我慢しますとも……。という冗談は、ここまでにして。そろそろ真剣にやっていきましょうか。本当に遠慮なくで、お願いしますね」


 それに僕は「うん。――月魔法《ディメンション》」と答えてから、懐かしの空間把握を行っていく。


 魔法で一ミリの狂いもなく、ディアとマリアのサイズを計測していく。

 その際、ただ数字だけを追いかけて、裸を全く意識しない――のは、もう人として男として不健全だと分かっているので、一瞬だけ――本当に一瞬だけ、確認しておく。その途端、湧き立つのは初めての慣れない感情――



【スキル『最深部の誓約者ディ・カヴェナンター』が発動しました】

 いくらかの感情と引き換えに、精神を安定させます

 混乱に+1.00の補正がつきます



 よし……。

 やっぱり、まだ僕には早かったみたいだ……。


 いや、早い早くないの問題ではなく、こういうのは見てと言われて見るものじゃなかった。男らしさを求めて挑戦することでもない――と僕は一旦冷静に戻って、しっかりと計測という仕事に戻っていくと、全てを察してるマリアが追加で注文をつける。


「カナミさん、スキルで冷静になったようですが……。私のほうは眼孔の奥まで、ちゃんとお願いしますね」

「うん、分かってる……。もうここまで来たら、隈無く、奥深くまでだ」

「……けど、眼孔ってなんだか恥ずかしいですね。傷だから見られたくないってわけじゃないんですが……。裸は平気でも、こっちは変な気分です」

「…………」


 中々にマニアックな話をされる。全く裸が平気じゃなかった僕からすると、興味深い心理だなと思った――が、一切触れないでおく。

 スキル『感応』が、その話題に触れたら「ただでさえ、地の底の地獄の底にある相川渦波の尊厳が、さらに落ちるぞ」と忠告していて、「けど、ここまで落ちたなら、もう気にせず好きにやればいい気もするな」とちょっと諦め気味だったので、僕は心の中で「あ、諦めないで! 僕の尊厳や誇りはいつか絶対に浮上するから!」と返してから、無言を貫き続けた。


 ――そして、《ディメンション》を維持すること数十秒。


 しっかりと計測し終えたデータを、近くのテーブルにメモしてから、二人に向かって楽にしていいと告げる。


「うん、オーケー。二人のサイズはしっかり測れたよ。もう楽にしていいからね」


 すると二人ともが「ふー」と吐息を吐いて、体勢を戻していく。

 ただ、そのときの二人の顔が――


「ありがとうな、カナミ」

「便利ですよねー。《ディメンション》だと一瞬です」


 何気ない返答だったが、二人の顔は少し赤くなっていた。

 もしかしたら、僕の顔が赤くなっているのに気づいて、釣られてしまったのかもしれない。


 僕と同じく、口では平気だと言っても、やっぱり二人とも年頃の女の子だ。

 たとえ、この物騒な異世界でも、それは変わらない――と、ちょっとした後悔をしつつ――しかし、それで気まずくなることはなく、僕たちは苦笑し合ったあとに、次の作業に集中し直していく。


 すぐにテーブルに用意された義肢や義眼を選んで、手に取っていく。


「よし、それじゃあ気を取り直して……。二人のサイズに合ったものは、これとこれとこれかな? まず、これらの複製をディアの『魔力四肢化』で作ってみよう。それをどうにか固定化させて、リーパーのような魔法生命体の四肢まで昇華させていくんだ」

「了解。まずは俺の出番だな。魔力で模造するために、これは分解バラしてもいいのか?」

「もちろん、その為に多めに買ったんだからね。そのあとは、魔法の神経を組み込んでいくんだけど……それは陽滝で慣れてるから、まず僕がやるよ。ぶっちゃけ『白い糸』『紫の糸』の劣化版の技術になると思う」


 僕自身の経験もあるが、先人たちのおかげで『糸』については手を出しやすい。

 ティアラ、陽滝、セルドラでたくさんのデータと安全性も確認できているのも大きい。


「ああ、あの変な『糸』の仲間になるのか。……でも、あれって、劣化版でも凄い大変そうじゃないか?」

「魔力量も制御も大変だね。……だから、基本マリアに手伝って貰う。実は神経作成の『術式』自体は、《レベルアップ》に――つまり、『魔力変換』の応用と発展でしかないから、器用なマリアなら必ず使えるようになる」


 その説明を既にマリアは理解しきって、「はい、任せてください」と深く頷いていた。

 ここまでの手順は前もって、魔法知識の深くなった彼女と相談した内容だからだ。

 その心強い助手の存在に感謝しつつ、


「なにより、使用者本人であるディアやマリアの魔力の混ざった神経のほうが、拒絶反応は起きにくいはずだからね。そして、そのあとは――」


 僕は話を締め括っていく。

 できるだけ高い目標を掲げて。


「――最終目標は、魂さえにも誤認させるんだ。自らの血の通った身体だってね」


 言葉にしておくことが大事だから、はっきりと宣言しておいた。


「もちろん、そこまで到達するのは、かなりの時間がかかると思う……。とりあえず、いまは二人の専用の義肢を作って、ちょっとずつバージョンアップしていこう。まずは試作品のVer1.00を目指す方針かな」


 と最初の話し合いが終わっていく。

 そこで、ずっと部屋の隅っこにいた仲間から、「待っていました」と声があがる。


「――ふふっ。そして、その専用義手Ver1.00に、隠し武器を仕込むわけだね?」


 ラスティアラだ。

 その対面には、テーブルチェス(と言っても、僕が広めたチェスではなく、異世界アレンジがされている)の相手をしているスノウ。


 スノウは「え!? そうなの!?」と驚いた顔を見せていた。

 その彼女を置いて、ラスティアラは全力で欲望をアピールし続ける。


「やらない手はないよ! 義眼なんて魔法道具を少し仕込めば、簡単に魔眼をゲットできそうだし!」

「それは確かにロマンだけど……、駄目。そういうのは、今回なしだ」

「今回はなしだとしても、いつかは! いつかはどうかお願いします!」

「予定にもありません。大人しく、おまえは雑用を頑張れ」


 ここで甘やかせば、際限なくラスティアラの要求は増えるだろう。

 僕は心を鬼にして、要望を拒否した。


 しかし、僕とは違うところから、彼女を甘やかす声があがってしまう。


「俺は別に構わないけどな。ラスティアラの提案は格好いいと思うし、便利そうだ」


 ディアだった。

 妄想を広げながら、悪くないとラスティアラに賛同していく。


「やばくなったら、こう……、義手から剣が出てくるんだろ? その剣を左手で持って戦うのは、なんか面白そうだ」

「違うっ、ディア! 剣なら、普通に佩けばいいんだって! 目を覚ませ!」


 かなり本末転倒なことを言っていたので、強めに僕は否定した。

 しかし、ラスティアラが話をさらに展開させることで、ディアの興味を引いていく。


「そう。カナミの言うとおり、違うんだよ、ディア。危なくなったら、こう、手の甲から剣先がチャキンと伸びるんだよ。シュバッ、チャキキーンって」

「飛び出し式で、柄が平行の短剣カタールっぽくか? なるほど。隠し剣って、そういうことか」


 不味い。

 ディアの目が輝きだしている。

 もしかしたら、過去に読んだ英雄譚の中には、隻腕で隠し武器を保つ英雄がいたのかもしれない。


 どうにか軌道修正しなければと焦ったとき、思わぬ援軍が入ってくれる。

 丁度、チェスを一手進め終えたスノウだった。


「でもさでもさ。どんな武器を仕込んでも、ディアの作る『魔力四肢化』のほうが頑丈で強いんじゃないの? 私たちレベルだと、自分で戦うのが一番だよね?」

「ぐっ、スノウ……! 竜人ドラゴニュートっぽい正論を……!」

「ド、竜人ドラゴニュートっぽいって……。とにかく、間違ってないよね?」

「間違ってないから、駄目なの! このっ、このっ!」

「わわっ。お許しを……!」


 現実主義なところのあるスノウに邪魔されてしまい、ラスティアラは仕返しに両手で彼女のほっぺを引っ張った。


 スノウは痛くも痒くもないだろうが、その突然の横暴に慌てている。

 そして、そのみんなの話にマリアが続いて、ディアを諭していく。


「スノウ義姉ねえさんの言う取りですね。そもそも、ディア。変な癖をつけないために作ろうって言ったのは、あなたでしょうに」

「うっ、マリア……。そうだった、これは生活用だった」

「なので、どちらかと言えば、これは枷なんですよ。隠しギミックを考えるとすれば、それは魔力の抑制や封印あたりですね」

「そうだな。俺たちが変な方向へ慣れないようにするためのものだ。目的を間違えちゃいけない」


 とマリアが綺麗なブレーキを掛けるが、もちろん合わせてアクセルも掛かる。

 ラスティアラが諦めることなく、話を終わらせない。さらに、頬をぷにぷにされているスノウが答えていって――


「ん!? 魔力封印用義手ってことは……、上手く改良すれば相手の魔力封印とかもできるんじゃない? いまみたいに、スノウのほっぺ掴んでるときとかに!」 

「掴んだときに発動する魔力封印魔法道具ってこと? んー、できるんじゃないかな? というか、似た魔法をセルドラにされたな」

「というかというか! 相手の厄介な武器をやっと破壊したかと思ったら、それは枷だった……!? って、展開ができるよ! 強敵を相手に、ついに破壊した義手義足! しかし、その破壊された箇所から溢れ出すのは膨大な魔力! うねり動く魔力の四肢! ふっ、よく俺を本気にさせたな……って感じのラスボス適正が、ディアにはある!」 

「どう転んでも、ラスティアラは楽しそうでいいね……。でも、とりあえず早く次の手を打ってよ。ラスティアラの番だから」


 ただ、スノウは余り興味なさげに、テーブルゲームを急かした。

 だが、ラスティアラはゲームで言うところのラスボス第二形態に妄想を広げては、制作組にお強請りの視線を向け続ける。

 その視線に、ディアとマリアは負けて、苦笑しながら答える。


「まっ、いいんじゃないか。いつかの話ならな」

「全部終わったら、そういうのもありですかね」

「やったー」


 そして、ラスティアラは両手を挙げて喜んで、スッとチェスの次の一手を打った。

 そのテーブルゲームも研究も全力で楽しむ彼女を見て、僕は少し苦言を呈する。


「ねえ。なんか最近、みんなラスティアラに甘くない……?」

「そうか?」

「そうですかね?」


 だが、返ってくるのは首傾げ。

 最近みんな僕に厳しい気がするので、相対的に感じるだけかも知れない。

 と、ちょっと僕が拗ねている間に、マリアとディアは話を続けていく。


「ラスティアラさんの隠し武器はともかく、隠しお財布とかがあると助かりますね。盗難防止だけでなく、単純にうっかりの忘れ物がなくなります」

「へー。そういう発想なら、生活用のナイフとかハサミを仕込むのも便利かもな。それと迷宮で偶に使いそうなロープとか鉄線とか……。あとは火種用に、マリアの魔法を込めた魔法道具とかか?」


 急にディアが鋼線ワイヤー使いになれる可能性を得て、義手が十徳ナイフになりそうな勢いまで生まれる。

 そのディアの提案に、マリアは頷きながら補強していく。


「いいですねー。でも一番必要そうなのは、緊急時の回復系の魔法道具ですかね。これがあれば、もしものときに安心できます。……でもディアの場合は、単純に魔力を補充する魔法道具のほうがよさそうですが」

「なるほど。俺の魔力が切れそうなときに、義手が砕け散って魔力回復するのか。それで俺は魔法でみんなを回復させていく、と」

「そういうことです。どんな魔法道具よりも、ディアの回復魔法が世界で一番ですからね」


 何気ない話をしているつもりかもしれないが、二人とも完全にラスティアラの言動に惑わされていると思った。

 いまのアイディアが全て詰め込まれれば、本当にディアにできないことがなくなる。ただでさえ人間兵器な彼女の隙をなくして、ラスボス化させる相談にしか聞こえない――と僕が思っていると、そのディアが話題を変えてくれる。


「正直、義手義足のほうは、作成もパワーアップも分かりやすいな……。ただ、今回のメインは義眼のほうだぞ、マリア」


 そう言って、テーブルの上にある既製品の義眼を手に取る。


「これとか、顔のバランスを取るためだけに入れるやつだよな? 義眼で視力が回復するのは、確か魔法道具でも実現できていないはずだ。一応、迷宮で拾った規格外のレア魔石が色々用意されてるみたいだが……」


 事前の打ち合わせに参加していないディアは、「どうするんだ?」と純粋な疑問を僕とマリアに向ける。


「魔石に『術式』を書き込んで、それを材料にした義眼にするつもりだよ」

「とりあえず、カナミさん得意の《ディメンション》の『術式』を書き込んだ魔石を、私の眼孔に入れて……」

「衛生面はしっかりと気をつけてね。で、それから陽滝や僕がやっていたやり方で、神経接続もする感じだね」

「もちろん、最終的には『術式』に頼らず、魔力の流れだけで成立する魔眼を目指しますが、まずはそれですね」


 と説明したところで、当然ながら興奮を抑えきれない声が出る。

 この話題を待ってましたと騒ぐラスティアラだ。


「つまり、本人の魔力を利用しての常時発動する魔法道具……。って、それ、やっぱり魔眼だよね!」


 また対戦相手のスノウを放置して、こちらに顔を向ける(とはいえ、基本的にボードゲームはラスティアラが有利で、待ち時間が多いからそうなっているっぽいが)。

 そのまま、また楽しそうに欲望を吐き出していく。


「それと、その方法なら《ディメンション》は片目だけでいいよね!? もう片方に別の魔法を仕込むとすれば、睡眠系か魅了系が王道かな!? 魔眼としてはさ!」


 魔眼作成。

 正直なところ……、滅茶苦茶手を出したい。

 とはいえ、目の交換に繋がりそうな発想は、倫理的に不味い。


 不味いが……、格好良いしロマンだから、一度は僕も使ってみたくて……。

 なので、もっと手軽な……。義眼ではなく、魔法道具の延長と考えて……。

 例えば、カラーコンタクトレンズ……いや、マジックコンタクトのような……?

 と色々楽しく考えつつも、僕は首を振る。


「そういうのは全く考えてないからな、ラスティアラ。というか、これ以上マリアを強くしてどうするんだ。炎だけじゃなくて、ノータイムで絡め手も発動できるマリアとかやばいでしょ」

「目指すは、やっぱり最強だからね! しかも、その最強の魔法使いの切り札は、なんと魔眼! かっこいい! そして、その私の考えた最強のマリアちゃんに、現代の若者たちは挑戦していく――!」

「よーし、みんな。ラスティアラは置いておいて、取り掛かるか」

「マリアちゃんに一睨みされるだけで、挑戦者たちは一歩も動けなくなる! その姿は、まるで現代に蘇った魔王!? でも大丈夫、私の考えた最強のマリアちゃんはいつか成長した私が――」

「まずは『魔力四肢化』で形作りだな。頼む、ディア――」


 興奮しすぎているラスティアラが、どこかの大貴族当主と同じことを言い出したので放置して、ディアとマリアに向かい合う。

 そして、僕たちは頷き合って、ついに義肢制作に取り掛かっていった。

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16巻発売を記念して今までのカバーイラストを使用した

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8月31日(火)まで

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『異世界迷宮の最深部を目指そう』16巻発売です!

コミカライズ4巻も同時発売!

表紙はノスフィー! よろしくお願いします!

活動報告にて、イラスト感想や特典のご紹介などもしています。



カタールはゲーム用語でしかなく、ジャマダハルのほうが正しいらしい……?

相川家翻訳ということでお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] ディアやマリアの体に興奮するなんて,年齢や体格差から,もしかして...ロ■コン!? 赤のカラコンで魅了付与したら,クウネルと一緒!! 16巻買いました。最後の陽滝の挿絵が強者感溢れてて,…
[良い点] あんなシリアス要因だった最深部の誓約者さんが… 似た展開オーバーロードでも見たような… 魔眼の発想に惹かれてるカナミさん可愛い 周りには完全にバレてるでしょうね。 新刊表紙最高でした…
[一言] ついにディメンションで女の子の体をくまなく見たのかかなみん 覗きしなかったのが敗因なの何時読んでも笑う かなみん……お前自分の尊厳が元に戻るという『夢』をみるのはやめて現実に生きよう!な!
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