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住むところはここに決めた

住居は必要


こちら住む場所を決める担当になったチームのカメラです。


これからどうやって家を作るのでしょうか・・・・なんかリポーターぽくなかった。一回やってみたかたったんだよな!


そうこうしているうちに四人はどう作ろうか話し合うみたいですよ。


「家を建てるのだけど、材料より場所だよね」


そう話し始めたのはリーダー葵。

ここは少しひらけている場所なのだが、もし野生動物や盗賊など現れたら抵抗できなくなってしまうデメリットがあるのだ。


ここはみんなの集合場所になっているからこそ、ここを離れて家を建てるのは少しまずい。


「ん(カキカキ)」


何を思ったのか木の棒を拾い、地面に何かを書き始めた奏羽。

ほかのメンバーもそれを黙って見ていた。それはあまりにも短い文章だがものすごくいい案だった。


「『木の上』って・・・それナイスアイデア!」


地面に書いた文字を代表で読んでくれたのは冬愛。

みんなが思いつかない案を思いついた奏羽は、無表情だがどこか得意げな感じをしていた。


「確かに木の上なら登ってくるものも限られるし、魔法で結界をはれば夜も安心だな」


木の上に大賛成な梓月は、そう言ってすぐでも動き出しそうだ。

奏羽の案に反対な人はおらず、みんな木の上に建てようと動き出した。


この森は全体的に木の高さが高いうえに、一本一本がしっかりとした幹をしており、上に立てても平気そうだ。


四人は魔法を使い、木を切り始めた。


「風よ 刃となり 切り裂け 」


「おお、めちゃすげ~!!切れ味鋭っ!」


初めて使う魔法を葵が使い、それを見ていた梓月が感動していた。

魔法で切れた木はゆっくり倒れていき、派手な音をたてて地面を揺らした。


「てか、毎回それ言わないといけないの。想像でできないの」


魔法を使うのに必要な呪文をめんどくさそうに冬愛は言った。

確かに毎回言うのはめんどくさいし、効率も悪くなるだろう。


冬愛の意見ももっともだと思った葵は、イメージをしてみた。風を集め、鋭い刃にして木に向かって飛ばす感じに。


そして・・・・なぜかできた。見ていた三人も、そしてそれをしてみせた葵本人も驚いていた。


「え、できるのかよ。俺もそうしよ!葵教えて」


時間は日の傾きからみて、まだお昼前になるだろうか。

この調子なら今日中に家がで完成しそうだと思った葵は今できたことを三人に教え、自分もどんどん木を切っていった。


はやない?魔法使えるのも、無詠唱なのも。

これがチートってやつですか?この世界がおかしいんじゃない?どこに小学5年生が異世界に行き、いきなりサバイバルする物語があんだよ・・







あ、物語これか。







材料は集まり、あとは木の上に建てるだけになった四人は浮遊の魔法を自分と木材にかけ、組み立てをはじめた。


どんな家にするかはイメージできており、あとは組み立てるだけだ。


「よし。一階はキッチンにリビング、トイレやお風呂、それから男の子の各部屋。二階は女の子の部屋とお風呂&トイレ」


「いいんじゃね」


「私もそれでオッケー」


「んん(コクコク)」


葵の案に反対するものはおらず、二階立ての家を作り始めた。

とても広い家になるので、いくら幹が太くても一つの木だけでは支えることができない。


木が密集している場所を選び、6本ほどの木を支柱に家を建てた。

組み立ては魔法でできるので、積み木のように組み立てればあっという間に完成。





魔法って便利だけど、ここまでなの?やばない・・・職人も泣いちゃうぐらい一瞬でできちゃったよ、立派なログハウス風な家が!!


もうチートのレベル遥かに超えてない。やばさしかないよこの5年生ども!!



葵達は何か物足りないと思い、また木を切り倒し家具を作り始めた。

しかもそれを人数分、ベットや机などの必要なものを。


みんなが帰って来るころには、外見もこだわったらしく、そこらへんで売りに出してもいいぐらいのものが出来上がっていた。










一人で作るよりみんなで作る方が楽しいよね



時間を忘れるくらいに



これもすべて思い出になっていくんだろうな



みんなの中で永遠に









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