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勇者がいない人類の魔王軍との戦いの記録(北部王国軍参謀本部戦記)  作者: ゆーや
共和国軍の独断専行と北部王国軍の憂鬱
94/122

day88(共和国軍師団長戦死)

 それは突然起こった。



 前線に視察に出ていた共和国軍第2師団長が魔物の奇襲を受け戦死した。

 随行していた師団参謀長始め将校は全員無事で、師団長だけが戦死した。狙われたというよりは当たり所が悪かったというところだが、とにかくにも師団長という部隊のトップが戦死した。



 共和国第2師団はただちに後任の師団長を任命しようとしたが、それができる人間がいないことに気づいた。

 共和国軍は2個師団で、その上に司令部はない。北部王国軍にいた頃は第4軍団の下にいたため、第4軍団長が上司だったが、今は第4軍団にも服していないため、命令権者は自分たちだった。

 同格にあたる第1師団長にも当然その権限はない。本来は次席である副師団長が昇進するのだが、共和国軍再編の過程で有力な人材がいなかったため、副師団長は任命されたことが一度もない。ちなみにこれは第1師団も同様である。師団全体としての次席指揮官は連隊長となるが、どの連隊長も北部王国軍の訓練で連隊長に任命された人物であり、共和国が健在だったころから連隊長だった人物は一人もいなかった。

 結果として共和国軍の軍規上、後任の師団長を任命することができなくなってしまった。



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東部方面軍司令部



 「仮定の話として、後任はどうされますか」

 「仮定なのかどうか知らないが、共和国軍自体が弱体化している現状、2個師団体制自体すでに無理が来ている。よって共和国軍を1個師団に再編し、第1師団長をそのまま共和国軍師団長に私ならする」

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