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day7(企画部発)

 Day7

 北部王国軍参謀本部企画部


 1.検討内容


 魔王軍による攻勢が激化しており、現在の戦線、防衛線での防衛は不可能と推測する。よって部隊後退は避けられないと判定し、その計画を検討する。


 2.目的


 部隊後退時に計画的な戦線後退を行うことで、指揮命令系統を保持し戦力の温存を図る。


 3.味方情勢


 東部戦線全部隊を同時に計画後退させることは困難であり、殿部隊を設定せざるを得ない。この際、殿(しんがり)部隊は可能な限り戦力が温存されている部隊、もしくは予備兵力を投入して戦線の崩壊を防ぎたい。具体的な部隊選定は状況による変化が予想されるため、東部戦線司令官に委任すべき。


 4.市民の避難


 戦線後退に際し、魔王軍による蹂躙(じゅうりん)は決定的であるため、放棄する村落の住民、糧食(りょうしょく)その他戦闘等に使用可能なものはすべて後方に移送したいが、補給部の見解として、東部戦線補給部隊を充当することは非常に困難との回答がある。


 5.秩序維持


 治安の悪化は避けられず、すでにDE街では犯罪が多発しており、自警団、教会自警団などの従来の治安維持部隊では対処できていない。しかし魔王軍との戦いのため、軍の全兵力は東部戦線に充当したい。よって、一部憲兵部隊を除き治安維持部隊に投入はできない。


 6.方針


 次の順序での後退を実施する。

 ①傷病兵(しょうびょうへい)、②避難民他、③戦闘参加期間が長く戦闘能力が低下している部隊、④残置補給物資、⑤殿(しんがり)部隊。

 ※上記記載なき人員等は全て住民と同時に後退させる。


 7.懸案(けんあん)(住民避難計画について)


 避難対象となる住民数が非常に多く、首都では抱えきれない。また、避難民向けの食料供給と、東部戦線への補給両立は非常な困難が予想される。

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