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勇者がいない人類の魔王軍との戦いの記録(北部王国軍参謀本部戦記)  作者: ゆーや
共和国軍の独断専行と北部王国軍の憂鬱
87/122

day81(北部王国軍参謀本部臨時会議)

北部王国軍参謀本部 午後 部長級臨時会議



 「国王軍事顧問閣下から陛下に説明頂き、全権委任を頂きました。大規模反攻作戦も含め検討し実行できるものは全て実行せよとのことでした」



 「南部方面軍司令部に問い合わせをかけましたが、南部王国軍合流部隊がある程度形になってきたので、南部王国軍自体を南部方面軍戦略予備として運用できるので、第4軍団全軍の東部方面軍への派兵は対応できると返答をもらいました。ただ、竜騎兵部隊はいつ帰ってくるのかという小言もついてきました。偵察に支障が出始めているようです」



 「東部方面軍司令部から、全軍による戦線押上げ案が上申されてきました。全面的な押上げではありませんが、魔王軍全体に圧力をかけ、共和国軍の前進を支援する内容です。

  共和国軍自体への増援攻勢支援部隊はまだ検討段階のようで、具体的な部隊名は出てきませんでした。ただし、小手先の投入ではどうしようもないので、騎兵旅団全部と少なくとも1個旅団の投入は決めているようです。プラスアルファでの投入も計画中のようですが、第4軍団をどこまでもらえるかで対応を決定するとのことでした」



 「共和国軍への武器を含めた全面的な物資補給について検討をしないといけないかもしれません。糧食は味方部隊である以上、当然として行ってきましたが、それ以外は停止しています。

  共和国軍にとっては大問題でしょうが、北部王国軍にとっては問題ではありませんでした。昨日までは。共和国軍がどこまで戦うかが、北部王国軍の損害に直結する恐れがあります。そうなったときに補給が足りません。作戦遂行できませんなんて責任転嫁は受けたくありません。補給が間に合うかどうかは分かりませんが、少なくとも動く必要があります」



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北部王国軍参謀総長公室



 「で、会議は紛糾して結論は出ずと。もはや時間はほとんどないのに、こうなってしまうのか。これは私のせいでもあるのだろうな」

 「部長級参謀間で意見の隔たりがある以上、閣下や参謀副総長にまとめてもらうしかありません。選択肢はほとんどありませんので、あまりやりたくないことをするという消極的な内容になりますが、やらないよりはマシです」

 「わかった。ただ、どうしても時間的猶予が欲しいから共和国軍に進撃の一時停止をかけあってみよう。うまくいけば時間を稼げる」

 「そううまくいきますかね」

 「何もやらないよりはマシといったのは君だろ。とにかく思いついた手で役に立ちそうなものはすべてやってみる。ダメならダメになってから考える」

 「了解しました。ちなみにどなたに行ってもらいますか。時間がないので竜騎兵便乗で直接誰かを送り込むしかありません」

 「人選は任せるが部長級の高級幕僚から選べ。こちらの本気度を見せる必要がある」

 「わかりました」

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