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勇者がいない人類の魔王軍との戦いの記録(北部王国軍参謀本部戦記)  作者: ゆーや
共和国軍の独断専行と北部王国軍の憂鬱
82/122

day78(国王軍事顧問室)

国王軍事顧問公室



 「陛下に共和国軍の無謀さについていまさら説明はしていないが、それでもこの危険な作戦を我々北部王国軍がするような事態は避けるように動いてほしい。」

 「この作戦の成否は予想するまでもないが、それが軍全体の士気に影響する事態も避けるように。東部方面軍司令部にはいまさらだし私が言うことでもないのだろうが、それでも北部王国軍としての損失の最小化を改めてしっかり伝達してほしい。」

 「ちなみにだが、陛下はこの共和国軍の前進に気をもまれていらっしゃる。戦況はありのまま報告を行うが、内容の伝え方について注意してほしい。必要なら私から報告する。」



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国王軍事顧問日記(day78)



 共和国軍の独断専行はいつか起こるだろうと覚悟していた。戦闘開始以来、参謀本部からの報告で共和国軍が指揮命令を素直に受け入れていないというのはずっと聞いていたし、共和国軍の生き残りが共和国の奪還だけを目指しているという動きも理解はできた。実現可能性を全く無視していることは理解できなかったが。

 こうして事態が動いてしまった以上、この事態が悪い方向に傾かないようにするのが私の使命だと考えている。

 問題は陛下がこの件に気を揉んでいること。もっとはっきりいえばこの自殺行為を止めたいと考えていることだ。そのために北部王国軍を投入することも視野に入れるよう指示を出そうとしていたときには心底驚いた。軍事顧問として全力で止めたが、正直陛下の心労に悪影響なのは間違いない。

 参謀本部は、共和国軍のすりつぶしを画策しており、陛下と真逆の発想で動いているし、最前線の東部方面軍司令部にいたってはこれ幸いとばかりに突撃支援部隊を編成している。これを陛下に報告したら、間違いなく激怒される。こういう場面のための私であり、国王軍事顧問である。ただの板挟みだが、老骨としてできるだけのことはする。

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