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勇者がいない人類の魔王軍との戦いの記録(北部王国軍参謀本部戦記)  作者: ゆーや
共和国軍の独断専行と北部王国軍の憂鬱
76/122

day73(南部方面軍司令部)

南部方面軍司令官公室



 「その報告は私が聞いていいものなのか」

 「我々は南部方面軍司令部麾下部隊です。我々が何をしているのかを知る権利も義務も閣下はお持ちだと判断し、報告いたしました」

 「聞きたくない内容だったが、司令官として了解した。参謀本部の命令での偵察なので、今後も参謀本部の指揮下で動くように。こちらの調整はこちらで行う」

 「閣下の私見をお聞きしても」

 「私が東部戦線にいたころから共和国軍はこうだったから、特に驚くところはない。ようやく立ち上がるのかというのが本音だ。彼らに良心が如何ばかりでもあればと期待していたが、やはりダメだったか」

 「閣下は当時どのように」

 「私はその時は総括作戦部長だったから、特に何もしていない。あいつらがまた何か言っている程度にしか思わなかった。おそらく何を言っても変わらんだろう。」

 「そうですか。では任務に戻ります」




 「閣下は動かないのですか。東部方面軍司令部は古巣なのですから、いかようにも動けるでしょう」

 「それで共和国軍が止まるならそもそもここまでのことにはなっていないだろうよ。私がいた頃からどうしようもなかったのだ。まして今は南部方面軍を統べる身だ。越権行為にしかならん」

 「なんと申しますか内輪揉めの域を通り越し、内乱のようにも見えますが、閣下はなぜ動かないのですか」

 「最後の質問として答えるが、そもそも越権行為という建前と、私が何を言っても共和国軍は止まらないという確信がある。東部方面軍をそそのかしたところで、同士討ちにしかならないだろう。それなら共和国軍が勝手に前進して勝手に全滅すればいいと私は思っている。装備や糧食は間違いなく北部王国の物だし、それを勝手に使われるのは癪だが、もはや私一人で動けるものではない」

 「わかりました。本件今後の報告はどのように致しましょうか」

 「特に不要だ。参謀本部から何かあれば報告は通常通り聞く。竜騎兵のところの指揮官がなぜ報告に来たのかは理解できないが、それも司令官として聞く。ようはいつも通りだ」

 「わかりました」

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