day72(第6軍団司令部)
一話だけ書き溜めておいたものを
南部王国軍の各部隊をどうするかは、参謀本部、両方面軍司令部、そして当事者たる南部王国軍各指揮官で意見が分かれていた。
その選択肢の一つとして参謀本部が検討していたのが、南部王国軍生き残り全部隊を1個の軍団にまとめてしまい、事実上北部王国軍の指揮から切り離すというものだった。そのために組織化していたのが第6軍団司令部である。
第4、第5軍団は魔王軍との戦闘の過程で数次にわたり行った動員に基づき組織した軍団だが、この第6軍団はそういう意味で最初から編制目的が違う。
結果として南部王国軍自体がばらばらに北部王国軍に合流し、一か所に集めるということ自体が夢物語でありえないという結論になったため、この軍団司令部も当初は解体を予定していた。
ただ、南部王国軍参謀本部要員が思いの外多数生き残り、配属先に困っていたため、今後の事態に備えて第6軍団司令部は残すこととなった。さりとて、目的があるわけでもないので、少しずつ来ていた志願兵をとりまとめとりあえず1個旅団を組成して指揮下に入れることとした。
戦線が縮小し、指揮命令系統の一本化が検討課題になり、それに伴い南部方面軍と東部方面軍の統合が話題に上るようななかで、軍団を6個も編制しておく必要など本来ないのだが、今日現在では6個軍団が各々任務を遂行しているため、しばらくはこのまま残置することで参謀本部として決定している。ただの先送りともいう。
どこかの戦線に投入する予定は今のところなく、可能性としては南部王国軍生き残りをすべて吸収したうえで、反攻戦力の中核としたいところではある。
もしくは北部王国首都陥落後の最期の戦いを担う軍団。
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