day47(北部王国軍参謀本部の様子)
北部王国軍参謀本部参謀次長視点
昨日開かれたギスギス感満点の参謀本部会議から一夜明けた。
といっても徹夜組か、日付が変わってから帰宅する組しかいない参謀本部で一夜明けたという表現はあまり適切ではないかもしれないが、とにかく一日経った。
南部方面軍司令官任命の辞令が人事部により作成され、今日にも決裁される。関係する人事案もまとめて承認されるため、書類上は明日にでも南部方面軍司令部を立ち上げられるが、今回はちゃんと方面軍司令部創設式(軍旗授与式)を行おうという話が参謀本部の外から出ている。
参謀本部は激務のためそんなところまでもちろん考えが及んでいないが、今回の経緯をある程度知っている将官クラスから、この南部方面軍は重要な組織になるからちゃんとした式典を行おうという意見と、劣勢に立たされている人類軍の士気高揚のためにも行おうという意見が出てきた。
いつどこでどうやってという話があるため、即答はできないがさりとてそんな式典のために創設を遅くすることもできない。大臣や陛下への説明含め、ちょっと時間が足りない気がしている。
人事部次長視点
南部方面軍司令部発足に関係する人事案を部長が朝一で発議した。今日にも決裁される予定。
補給部長視点
私が参謀本部に赴任以来初めて経験した異例づくめの参謀本部会議から一日が経った。参謀本部内の雰囲気は良くも悪くも変わらなかった。当たり前といえばそれまでだが、課題は何一つ解決していない。一朝一夕で解決する課題だらけだったら、参謀本部がここまで機能不全になどならない。
補給部としては今日も無理難題を何とか消化していくだけの一日だが、人事部や作戦部ほど作戦計画に対する責任を負っているわけではないので、少し気は楽である。
昨日の一件は参謀本部の機能不全がどれほど深刻化しているかを端的に表していたし、参謀本部員全員がそれを知るところとなってしまった。南部王国が崩壊した時点で、この北部王国軍参謀本部は人類軍参謀本部を兼務することになるが、それまで持ちこたえるのだろうか。
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この日の夕方、南部王国から南部王国軍全軍の編制表と、南部王国軍北部戦線司令部創設の連絡が届き、参謀本部にまたしても激震が走ることとなった。




