day xx(魔王軍占領下のある街)
共和国領内だったところにある街
街道の交差するところに自然と形成された街として共和国内では有名な街だった。
これといった観光資源があるわけでも、有名な特産品があるわけでもない街だったが、街道の交差点だったこともあり共和国では名を知らない者はいない程度には知名度を持つ街「だった」
魔王軍には占領統治という概念はなく、略奪を繰り返すだけの存在。
残された住民は日々おびえながらその日暮らしを強いられていた。
住民は表立っては従っていたが、武器をかき集め武装蜂起の準備をすすめていた。
ただ、北部王国軍情報部から大規模な蜂起をされても、支援することはできないと言われており、どのように進めるかで各組織の意見が割れているところ。他の街に関する情報もほとんど入って来ず、脱出することもできない情勢下であり、自暴自棄になる住民が続出していたが、武装蜂起や北部王国軍の戦闘に関する情報にわずかな希望を持ち日々生きていた。
この街の住民も北部王国軍の要請に従い多数が避難したが、避難しそびれた住民や周辺地域の村に住んでいたもののそこから脱出してきた住民がこの街にたどり着き、結果としてこの街に取り残されたような状態になっている人々も少なくなかった。
北部王国軍内の共和国軍残存部隊もこの街の存在は知っているどころが、この街に家族や親戚、友人が取り残されているという兵士が多数おり、救出作戦決行の突き上げを軍上層部にかなりしていた。しかし、共和国軍残存にはもちろん、北部王国軍自体にも前線を切り開く部隊がなく、夢物語として片づけられていた。
この街の存在が共和国軍の反攻作戦の端緒となり、北部王国軍と共和国軍司令部内の指揮命令の混乱を招き、軋轢として大問題に発展するのはまだ先の話。




