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勇者がいない人類の魔王軍との戦いの記録(北部王国軍参謀本部戦記)  作者: ゆーや
南部王国の陥落、南部王国軍の撤退そして
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day44(地上戦総括作戦部長日記)

day44



 東部方面軍司令部での共和国師団との統合調整業務がようやくこなれてきたころの突然の異動辞令。

 行先は南方戦線とのみ書かれており、どこの司令部にどのような任務を以て異動するのか何も書かれていなかった。ただ、この種の辞令にしては異例の国王(北部王国軍最高司令官)の御名御璽がされていたため、ただ事ではないということだけはわかった。



 異動にあたり、腹心の部下数人を連れていく許可を東部方面軍司令官から分捕った。全員東部方面軍司令部所属であり、本来引き抜くことは許されないが、いずれも共和国と王国軍の間で発生した様々なトラブルに直面した時、解決策を見つけるべく奔走したり、正面切ってやりあってくれた叩き上げである。

 本来の所属はばらばらで、歩兵中隊だったり、作戦参謀畑、騎兵科所属もいる。共通点は共和国に何らかの形で行ったことがあり、その文化を多少なりとも知っていたということ。問題は一人を除いて誰も南部王国には行ったことがないこと。もちろん私も南部王国滞在の経験はない。



 事前情報として聞いていた内容は全く芳しくない。軍団が同一階梯で作戦行動を取ることは珍しくないが、単一の戦線でそうなるのは今回が初めてではないだろうか。少なくとも記憶にはない。

 作戦計画の進め方や、補給の順番などですでに揉めていると聞く。東部戦線では、王国軍が圧倒的多数派で共和国軍は王国軍のおこぼれをもらっている状態で運用していたので、大きな混乱はおきなかった。共和国領内でひたすら敗北を重ね、戦意を叩き潰されているという要素もあっただろう。

 南方戦線でそれが通用する保証はどこにもないが、任じられてしまった以上、やれるだけのことはしようと思う。

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