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勇者がいない人類の魔王軍との戦いの記録(北部王国軍参謀本部戦記)  作者: ゆーや
南部王国の陥落、南部王国軍の撤退そして
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day42(人事部)

day42

北部王国軍参謀本部人事部



1.概況



 第1軍団が基幹部隊となる予定の南部王国首都解放部隊の先発隊として、第2軍団2個旅団が国境を越えて南部王国首都に向けて出撃を開始した。これに南部王国軍竜騎兵部隊、教会自警旅団を含めた混成部隊で南部王国首都との連絡線形成を目指す。



2.検討事項



 第1軍団、第2軍団、南部王国軍竜騎兵部隊、教会自警旅団から構成されるこの南部戦線部隊の指揮命令系統について複数案が出ており、そのどれを採用するか検討した。


 ①南部方面軍司令部創設


  本命案。東部戦線に東部方面軍を組織したのと全く同じ方法で、南部方面軍を組織化し、南部戦線を構成する全部隊をこの方面軍指揮下に組み込む。


  課題として、東部方面軍司令部は第3軍団司令部をそのまま流用したので、司令部人事について何もしなかったが、今回は方面軍司令部の完全な新設のため、方面軍司令官以下司令部要員の手配が必要となる。第1軍団、第2軍団司令部とも戦闘指揮に忙殺されることが予想されており、それ以外のところから人員を抽出する必要があるが、残りは北部王国軍参謀本部自体しか残されていない。王国軍参謀本部にももちろんそんな余裕はない。



 ②第2軍団統一指揮案

  急浮上したプラン。第2軍団は南方国境の防衛を主任務としており、南部の動静には精通している。この第2軍団司令部配下に第1軍団以下南方戦線全部隊を組み込んでしまう。第1軍団司令部や北部王国軍参謀本部から人員の増強は行うが、方面軍司令部を新設しない。

  これは、南方戦線の部隊がこれ以上増えないことが前提となるが、軍団が軍団を指揮するというのはもちろん前代未聞であり、まだ北部王国軍参謀本部人事部内で内密に検討している段階。



 ②-1 第1軍団解体

  ②に付帯してついてきたプラン。第1軍団を解体し、その全部隊を第2軍団指揮下にしてしまう。第2軍団司令部にそこまでの指揮能力があるのかが未知数。竜騎兵部隊も教会自警旅団も旅団規模で、第2軍団配下にしても大きな問題にはならないため、実質第1軍団の処遇だけが課題となっていることを逆手に取る。



 結局のところ、南部方面軍司令官を誰が務めるかでどの案を採るかが決まる。

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