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勇者がいない人類の魔王軍との戦いの記録(北部王国軍参謀本部戦記)  作者: ゆーや
南部王国の陥落、南部王国軍の撤退そして
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day40(東部戦線)

 day40

 東部方面軍司令部


 1.概況



 南部王国が危機に瀕しその救援のため、当初東部方面軍の予備役として予定していた部隊がすべて南部戦線に引き抜かれることとなったという報告が来た。東部方面軍も街道筋で戦線が一時崩壊し、それを必死になって立て直し、最終的には共和国1個師団の投入でようやく敵の攻勢を止めたところでこの報告だったので、司令部内には怨嗟の声があがったが、南部が危機的状況であることに王国軍参謀本部は何も悪くないので、すぐに気を取り直した。



 2.敵性分析



 魔王軍は引き続き街道筋に猛攻撃を仕掛けており、必死にそれを押しとどめている状況。逆に街道筋以外で敵の攻勢はなく戦力の調整を行う予定。この魔王軍の一点突破的な攻勢作戦がどうしてそうなっているかの分析を司令部内で行っているが、まだ結論は出ていない。



 3.味方動静



 街道筋に主力を配置し、なおかつ機動部隊として騎兵部隊を配置する必要性までは認められるが、それ以外の戦線張り付き部隊全て後方に下げても問題ないのではという話がある。現在は街道筋の部隊とそうした戦闘に参加していない部隊を定期的に入れ替えて、補給、休養を行っている。

 旅団単位で戦闘不能となった部隊はまだなく、街道防衛を最初に担当していた第14旅団の損耗率が15パーセントに達しているのが東部方面軍全軍でもっとも激しい部隊である。現在は北部戦線を担当していた第25旅団と入れ替え、後方で再編成を行っている。北部戦線は第21旅団だけで担当する状態になっているが、敵の姿が全く見られないので何の問題も起きておらず、増援が必要となった場合は騎兵部隊を投入する予定である。



 4.今後の方針



 街道筋を中心に防衛戦闘を継続して行う。南部戦線が危機的状況であり、当分増援を見込めないため、戦力の摩耗は最低限に抑えなければならない。 

 あわせて、街道筋以外に配備している部隊の再配置を行う。

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