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勇者がいない人類の魔王軍との戦いの記録(北部王国軍参謀本部戦記)  作者: ゆーや
南部王国の陥落、南部王国軍の撤退そして
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day40(南部王国軍との協議)

day40

北部王国軍参謀本部作戦部


1.協議事項



 南部王国首都救出作戦及び連絡線形成について南部王国軍と協議を行った。ただ、南部王国軍司令部は防衛戦闘に全戦力を割っており、実際は文書の交換での協議となった。

 南部王国軍はその全戦力を首都防衛に割いており、外への脱出経路確保に差し向けられる部隊はほとんどないとのことだった。ただ、それでは救出作戦が成立しなくなる恐れがあるので、引き続き部隊の抽出を要請し、南部王国軍司令部もなんとか部隊の捻出をしてみるとのことだった。



2.敵勢分析



 南部王国首都を包囲している魔王軍の分布は、東側が最も分厚く、西側が最も薄い傾向を持っている。事実、南部王国軍は西門から夜陰に乗じて民間人や負傷者の脱出、補給物資の搬入などを細々と行っているとのことだった。よって、包囲網の突破作戦も西門を最終目的地として進めることとなった。



3.味方情況



 北部王国軍参謀本部で作成した作戦計画からほとんど変更はなく、南部王国軍竜騎兵部隊をほぼ全面的に自由に使っていいということになった以外はほとんど変更点はない。

 進撃開始地点には第2軍団の2個旅団がすでに配置についている。第1軍団の進撃開始地点の到達はday43を予定している。

 なお、予備兵力として教会自警団から1個旅団相当の兵力を確保できたため、主に補給路の警護を担当させる予定。



4.分析および結論



 南部王国軍との共同計画がほとんど不可能となったため細かい作戦計画を立案する必要がなくなり、また、西門への進撃経路は一本しかなく部隊の移動経路も必然的に一本になったため細かい作戦調整も不要となった。よって、作戦開始を明日day41とすることとした。

 作戦は、まず進撃開始地点ですでに配置についている第2軍団の2個旅団を南下させる。第1軍団の進撃開始地点の到達はday43を予定しているが、進撃開始地点到達後はそのまま進撃を開始させる。



5.その他



 北部王国軍南部戦線が、第1軍団、第2軍団、さらに南部王国軍竜騎兵部隊も含めた一大混成部隊と化し、そこに協会自警団も加わる見込みとなり、このままでは日常の指揮命令まで大混乱する恐れがでてきた。そこで、この混成部隊を指揮する単一司令部を組織しようという案が北部王国軍参謀本部で議論され始めている。

 南部王国軍との統合作戦となる可能性も浮上しており、その面も含めて早急に何らかの措置をとることになる。形としては東部方面軍同様、南部方面軍を組織し、その下に南部戦線全部隊を収容するというのが一番きれいではある。問題は1個方面軍司令部を組織できるほど幕僚の人数に余裕がないこと。

 この南部方面軍を編制するということと今回の救出作戦は直接には関係ないので、進撃は予定通り行われる。

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