day26(地上戦総括作戦部長発)
Day26
北部王国軍参謀本部作戦部地上戦総括作戦部長
1.分析の前提
共和国軍が名実ともに北部王国軍の指揮下に服するという初の事態に対応するため、指揮命令系統の調整を開始している。前線指揮は東部方面軍司令官に一任するが、統合作戦計画立案・調整や、共和国軍部隊の編制については地上戦総括作戦部長が全体責任者として調整を行うこととなった。
あわせて街自警団、教会自警団等その他部隊が北部王国軍指揮下に入る場合に備えた計画も地上戦総括作戦部長が作成する。
2.残存共和国軍部隊について
共和国軍は連戦により部隊が大幅に摩耗しており、完全な編制としては2個師団を組織するのが限界である。北部王国軍部隊と編成が異なるところが多く、そのまま北部王国軍の一部として戦闘に投入することはできない。
参謀本部方針として戦略単位での運用を予定しており、少なくとも旅団以上、基本的には師団単位での戦場投入を計画している。事実としても、共和国軍を細切れにして大隊単位以下にして前線に投入しても、北部王国軍各部隊と連携がうまくとれるのか怪しいところがあり、有効活用できない懸念がある。
共和国軍部隊の摩耗は指揮官から新兵に至るまで全将兵に及んでおり、それは師団司令部でも例外ではない。作戦参謀や情報参謀といった高級将校にも欠員が生じており、師団としての指揮統制能力に問題が生じている。ただ、北部王国軍の戦闘教範と共和国軍の戦闘教範はもちろん別物のため、北部王国軍の左官クラスをそのまま師団参謀として補充することもできない。
理想としては共和国亡命義勇兵の中から、師団参謀経験者や将官クラスの人物を探してきて宛がいたいところだが、そんな理想的なに人材がいるかどうかは未知数。
3.作戦方針
共和国軍を師団単位として投入するという前提であれば、北部王国軍との共同作戦というよりは、戦線を北部王国軍部隊と共和国軍部隊担当地域できれいに分けてしまい、戦線の一定範囲を共和国軍の責任範囲とする案が一番わかりやすい。
この方式最大の問題は、作戦境界線の扱いで、境界線近辺の敵部隊をどちらの部隊が担当するかで揉めてしまい、戦線に穴が開くというのが最悪の事態である。
4.補給統制
共和国軍では北部王国軍と装備が異なり、兵士の被服から武器に至るまで別のものを使用している。ただ、どちらとも現在調達できるのが北部王国軍標準品しかないため、共和国軍兵士に北部王国軍支給品に慣れてもらうほかない。北部王国軍でも大規模動員の影響で装備品に不足が生じており、共和国軍全兵士に装備品を配布することができず、共和国軍標準装備と北部王国軍標準装備が混在する事態になっている。もうこれいくしかない。
また、水や馬の飼葉は共通なので問題ないが、食料、特に嗜好品の好みの違いが大きく、共和国軍兵士の士気に悪影響を及ぼす懸念が出ている。ただ、共和国の嗜好品もやはり調達できないので、北部王国のもので代用するしかない。




