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day23(企画部発)

Day23

北部王国軍参謀本部企画部



首都避難計画検討


 1.検討内容


 戦況分析を元に作戦部で、B市市民の避難を計画している。B市および周辺市民の避難受け入れ先として首都を予定している。ただ、首都はすでに共和国をはじめ様々な地域からの避難民を多数受け入れており、すでに治安の悪化をはじめとした混乱状態が発生している。ここにさらに避難民が増やすこととなればさらなる混乱が当然予想され、首都の政府機能や軍司令部機能に支障が発生する恐れすらある。


 そこでこの際、首都にある政府機能だけでも北西端にあるO岬へ疎開することで、首都機能や軍の指揮機能の維持を図る。O岬は魔王軍の侵攻経路から最も遠いところにあり、その分抵抗に使える時間が大幅に増やせるという意図もある。また、首都からO岬の間は、大陸でも屈指の深い森におおわれており、戦闘どころか進撃も困難な地形のため、遅滞戦術を行う上でこれ以上ない良地形でもある。



 2.目的


 (1)政府機能確保

 (2)軍の指揮機能確保

 ※影の目的として遅滞戦術



 3.企画部長見解



 政府や軍上層部の避難が明るみに出ることによる市民の不安感醸成は容易に想像できるし、それがもたらすであろう大混乱は正直考えたくもないところではある。首都の混乱から王国指導部および王国軍指揮機能を守ることが目的だとすれば妥当かもしれないが、この辺の判断は政治レベルですべきことと考える。

 実務面のみを考慮する場合、参謀本部機能や軍司令部機能のみの移転を考慮する場合、それらはB市陥落後に開始しても遅くないので、すでに多忙を極めている参謀本部の能力は予備役動員と第4軍団の組織化に全て注ぐべきと考える。

 政府機能の移転についても政治決定を要する事項だと考えるので、参謀本部としての見解は提出しない。



※情報部長日記



 魔王軍には基本的に知能が見られず、防諜について特に考えなくてよいのは情報部としては正直楽ではある。前線から来る情報は日々絶望色を強めており、首を真綿で絞められている感覚すら受ける。作戦部と企画部がいろいろ試行錯誤しているが、圧倒的な敵軍勢の前では赤子の手をひねるようなもの。その苦労は推して知るべし。

 補給部、人事部も前線からの要求に日々応え連日徹夜の様子。本来、戦争となれば一二を争うほど忙しいはずの情報部が、あまりにも敵勢力が強すぎて情報分析が意味をなさず最もやることがないというのは、皮肉以外の何物でもない。

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