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day16(東部戦線司令部発行)

北部王国軍参謀本部は国軍全体の司令部。

東部戦線司令部は魔王軍との前線司令部です。

 東部戦線司令部

 東部戦線司令官

 day16


 1.任務(上から重要な任務)



 ①人類支配地域死守を第一目的として、防衛ラインを構築し防衛する。


 ②可能であれば北部王国首都に魔王軍が到達することを阻止する。


 ③あわせて市民の避難を行い、避難に必要な時間を確保するための遅滞戦術も実施する。


 ④長期戦が予想されているため、可能な限り戦力の温存を図る。


 ⑤戦力の温存および必要な兵力とするため、共和国軍残余部隊を収容し再建し再利用する。



 2.状況、行動方針


 魔王軍はDE街から首都にまっすぐ侵攻することが予想される。そのため、もっとも最短経路にあたる街道2本を防衛する。魔王軍の人類支配地域への侵入を可能な限り阻止するため、防衛ラインは線の形で構築する。


 (1)作戦地域の特徴



  a.地形

 作戦地域は森林地帯であり、2本の街道をのぞき大部隊の移動に使用可能な大きな道はない。小さな道はあるが、いずれも馬車のすれ違いも困難な細さであり、部隊の迅速な展開には向いていない。なお、2本の街道も馬車のすれ違いができる程度の広さしかない。

 地域内にいくつか小さな街があり、住民の避難は実施したが、どこまで防衛拠点として構築するか、あるいは防衛を行うか検討中。いずれの街も城壁を持たないため、DE街の戦いのように城壁による防衛がそもそもできない。



  b.水系

 大きい河川はなく、徒歩でも渡ることができる小さな河川がいくつか通っている。兵士や、馬の水については全く困らないが、敵の侵攻を阻止するのに有効そうな地形は想定される侵攻路上にはないため、地形を利用した防衛ができない。



  c.気候・風土

 天候はこれから秋に向かい、気温が下がるため部隊の行動能力が少しずつ低下することが予想される。森林地帯のため、乾燥はしていない。



   d.輸送

 馬車による補給を行っているが、前線部隊が大部隊になるにつれ、馬車による補給だけでは足りない場面が現れつつある。特に馬の飼葉の調達、輸送が大きな問題となっている。改善策を検討中。



   e.政治

 軍参謀本部より、第4軍団を増援として戦力化中との報告を受けている。戦略予備として後方に留め置くか、最前線に配備するかを軍参謀本部と協議中。戦況によるところが大きい。



 (2)戦闘力

 a.敵

 非常に深刻なほど強い。数が非常に多いだけならまだしも、個体の強さも無視できないため、全体としてどのように対処するか決めかねている。


 b.味方

 正規兵力のみで編制しており、装備、練度とも申し分ないが、魔王軍と戦闘した場合どのような結果をもたらすかまだ予想できない。


 3.敵の能力


 DE街攻防戦の記録から推測するに集団戦、集団指揮をあまりしていないように見受けられる。個々の兵士がいわば勝手に戦っているという印象がある。数や、個々の強さがあるため、侮ることはできないが、何かしら作戦で活用できると分析している。


 4.自軍の行動方針(決定)


 まずは構築した第1防衛ラインで防衛を行う。おそらく第1防衛ラインでは耐えられないので、後退を行いながら第2防衛ラインを構築し、編制中の第4軍団の投入も行う。必要であれば第3防衛ラインも構築する。


 こちらからの逆襲的な進撃は全く予定していない。

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