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楽園への道のり

まず1作です。

最後の3作めは出来ていますが、2作めが校正中ですので、少しお待ちくださいませ。

なるべく早く投稿します。


-追記-

本作品はフィクションです。

一部、実際にあった記録を元に書かせていただいていますが、

事実と異なるところは、自分の誤り、または勘違いによるものです。

責任の所在は、全て当方にあります。

挿絵(By みてみん)


さて、

神谷ネコ丸さんと出会う前の自分の話だ。



自分はなろうのことは、姪っ子や妹から耳にしてはいたが、

当初、電子データの文章に、手を出す気はなかった。

書く方は無論、読む方もだ。

当時、他者との交流も、今ほど興味がなかったから、なおさらだ。


ネットでの交流経験がなかったことも理由のひとつだし、

人間関係への飢餓状態が進み過ぎて、空腹を感じなくなっていたことも、その理由だろう。


下の姪っ子がなろうで活動していなければ、飢えに気付かず、今もリアルだけの生活をしていたかもしれない。


姪っ子がなろうで掲載しているという話を聞き、

その話を見るために来たのが、なろうへの最初だったはずだ。


確か一昨年の4月だったろうか?



そして創作を始めようと決めたのは、同じ年の6月だったと思う。友人へ書いたメールで、創作を始めると書いた覚えがある。



とりあえず、書きかけた小説を元に、そのパーツで別のお話を仕上げる。

なろうに立ち寄って始めるつもりだった創作活動(こと)の始まりは、そんな感じだったと思う。



お話の準備をして20話程度のプロットをつくり、全容を完全に決めないまま、お話を書きながら投稿の準備を始めた。


投稿を始めたのは去年からだ。

去年の、確か5月13日だったと思う。


タイトルの「TRPG(ろーぷれ)日記」と、その後「ライトノベル(らのべ)日記」とを思いつき、タイトルが同じものが無いかを確認して、

先に使われないように、あわてて両方のタイトルを使うつもりで話を選別し、お話を書き上げて投稿したように思う。


なろうは、本当に通りすがりの場所。それだけのつもりだった。


自分が楽しむだけのつもりで書いて、でも読んでくれる人がいたら良いな。

それくらいの気持ちで書き出したお話。

本当にそれだけだった。



そして、初めて自分に、ブックマークや評価、感想をくれた人に倣って、

感想、ブックマークや評価を書いているうちに、いくらかの知り合いが出来た。


知り合った方は、どちらも投稿の速度が、自分などよりも早い人だった。



一人は女の方で、ハイファンタジーの転生ものの作品を書いていた。

感想を書きに行った時の返事で、自分のことを応援をしてくれていたことを聞き、

嬉しくなった自分は、彼女の連載が投稿されるたびに読み、感想を書いた。


ある時、手違い、早とちりで彼女へ送った自分のメッセージに対し、

彼女は笑って親切に対応してくれた。

それから彼女と自分は、たまにメッセージのやりとりをする交流相手に変わっていった。



もう一人は男の人で、歴史ものの転生作品を書いており、

彼によって書かれた作品は、今年の年始めに書籍化され、彼はデビューを果たした。


自分との交流が始まる前に、書籍化の打診は来ていたと後で聞くことになるが、

当時、彼とは共通の趣味であるゲーム、TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)の同好の士だった。


TRPGについて書かれた彼のエッセイに、自分が感想を書いたことをきっかけに、

彼に誘われて始めた、PBW(プレイバイウェブ)を用いたTRPGのセッション仲間としての交流が彼と自分との主だった関係だ。


彼のエッセイは投稿されるたび、ほぼ全部目を通しているが、

彼の書籍化された作品はなろうでは見ていない。我ながらひどい交流相手だと思っている。

自分は紙の書籍にこだわりがあるらしい。

だから、書籍化された作品は購入させていただいて読破した。非常に面白かった。

現在は続巻を待ちつつ、購入作品は姪っ子に貸している。



彼に誘われて始めた、初体験のPBWで、

彼を含めた複数のユーザーさんと始めたTRPGセッションは、非常に刺激的で、そして楽しく、

セッション板とは別の掲示板で語られた彼らとの雑談は、

今、交流しているユーザーさんとの活動報告での狂乱的な交流よりも閉鎖的である分、更に密度が濃い時間だったようにも感じる。


楽しかった。

TRPGという共通の意識からの一体感は、何事にも代え難い。

ゲームやアニメ、歴史談議にくだらない雑談など、いろいろと話をした。

セッション仲間のユーザーさんに、一緒にオリジナルのゲームを作りませんか?

そんな風に誘われていろいろと語り合ったり、自分の作品についてのコメントをもらったりしたこともある。


あれは本当に、ずっと続けば良いと思い願う時間だった。



しかし、そんなことは長くは続かずに、楽しかった時間は、だんだんとほどけて崩れ、

PBWに誘っていただいた、彼の作品が書籍化されるというお話を告げられたことを機に、

冬の訪れの頃、セッションは中断となり、仲間たちは解散した。


今もなろうに残っている、セッション仲間との交流は続いている。

まあ、あの頃のように熱を帯びた、化学反応のような時間ではなくなっているけれど。



女の方との交流は、夏のはじめに途絶えていた。


彼女の連載が、梅雨の時期に30話ほどで完結し、終わりを迎えると、

感想への書き込みがなくなってしまったため、感想によって頻繁にしていた交流は途絶えてしまった。


新作を書くつもりだと言っていたが、それは投稿されないまま時間が過ぎていった。


思い切って、作品への感想がなくなると、話すことがなくなりますねというようなメッセージを送ったことがある。


今思えば、自分は彼らや彼女と交流することで、人間関係への飢えを思い出していたのだろう。


だから彼女にあんなメッセージを書いたということだ。


その後、ぽつぽつとしたメッセージをやりとりし、自分の投稿作品を書く日々が過ぎた。


作品を間にした交流をしていた相手だ。

作品がなければ会話がなくなる。

ネットでの交流経験が浅い自分は、

どうするのか、どうしたいのかも判らなかったのだろう。


リアルと繋がらない関係をもどかしく思っていたのかもしれない。


そして、彼女の次の作品は投稿されなかった。



ある時、彼女から悩みと書かれたメッセージが届いた。


彼女から届いて始めるメッセージの流れというのはあまりなかったから、タイトルのことも含め、少し驚いたことを覚えている。


いつも明るい言葉で話す彼女は、少し影を感じるような綴り方で、次回の作品について悩んでいる。

どんなものがいいか、第三者としてのアドバイスが欲しい。

そんなことが書かれていた。



自分は彼女に返事のメッセージを送った。


書いたことは伏せさせていただく。

自分の恥部だ。未だに消化し切れていない。



あとで、下の姪っ子とその話になったとき、

話すきっかけが欲しかったんじゃ無いかな?

そんな風に言われたことがあった。


そんな姪っ子の言葉は信じられなかったし、うぬぼれるつもりもない。



ともかく、それ以降、

彼女からの返事は来なくなった。


ああ、やはり怒らせてしまう内容だったのだ。


何回か謝罪のメッセージを送ったけれども、

彼女からの返事は一度もない。


謝罪を何回もしたこと、我ながら女々しいとは思うのだが、

怒りでも恨みでも、何かしらの反応が欲しかったのだ。


ネットワークの世界とは現実と違う。

お互いがこんなにも切り離された孤独な世界なのかと、自分はそのときに痛感した。

相手にたどり着く手段(すべ)が何もない世界なのかと、そのときは思っていた。


自分はそうして、二つの交流の場所を失った。



ただし、彼女とのことには後日談がある。



思いもよらない出来事で、自分に深い傷を残した。


それについては、次のお話で語ることにする。


1作めのタイトルが、なかなか思いつかなかったんですね。

投稿直前までのタイトルは、

「The eve -猫神様、光臨前夜-」 でした。


笑える( *´艸`)

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