怒り
「えっ、いや、ちょっと待って」と燐が慌ててた
「何故、慌てる必要がある。断っただけだぞ俺は」と疑問に思って訊いた
「いや、そこはいいぞとか言うところじゃあないの?」
「知らんがな、そんな事」
「ちなみに理由は何かな?」
「俺は友達はいらない。組織の仲間で組織のリーダーとその護衛の関係ではダメなのか」
「ダメではないけど」と燐が声を落とした
「ちなみにお前は女であってるよな」
「そうだよ、それが何かな?」
「それなら女であるお前が友達になればいい」と提案した
「それは、無理だよ。私は科学者で彼女は実験体の関係だ。だから友達の関係にはなれない」と断られた
「知らん、科学者と実験体の関係だろうとなれるだろ。その言葉はお前自身が神奈を拒絶しているからだろうが」
「違う!」と燐が叫んだ
「何が違うんだ」
「違う私は拒絶していない拒絶しているんだったらこの組織に入らない」
「確かに普通なら入らないな」
「そうだろう」
「ああ、普通ならな」
「科学者であるお前は神奈の能力の事を知りたい筈だたとえ嫌いでも複数能力を研究したいだろうしな」
「お前が神奈を拒絶するなら俺はお前を拒絶しよう」
「なんで、それは関係ないはず」
「確かに関係ないが俺は差別するの奴が嫌いだ。お前の拒絶は神奈を化け物と思ってしているものだから」
「そうだよ。私は彼女が怖いから化け物だと思っているから友達になりたいと思わない。だってそうでしょ化け物と一緒に居たいと思わないでしょ。どうせ君も彼女を化け物だと思っているから友達になりたくないと思っているんでしょ」と燐が叫んだ
「貴様と一緒にするな!」と怒鳴った
「ひっ」と燐が怯えた
「貴様が言っているのは神奈を否定するための言い訳だろうが俺に押し付けるんじゃねぇ」
「なら、君は彼女をどう思っているの」
「単なるこの組織のリーダーをやってる俺と同じ歳の女だ。それ以上でもそれ以下でもない。」
「友達になるとかならないとかは俺と神奈が決める事だ貴様が口出すことじゃないだろうが」