~天使と冴えない高校生の冒険記~
「・・・おい、おい、まじかよ?」
今、俺はこの状況に圧倒されている。
「・・・あの、俺が考えてたのとまるっきり違うんですけど? 説明してくんない?」
「私も予想外よ‼ どうしてこうなったのよ⁉」
今、男と女の二人の目の前では長細い銃のような物を持った数人の男達が、小さいドラゴンのような生物に乗り目の前の村を襲っている場面、明らかに異常としか思えない光景である・・・
「えっと。・・・これからどうする?」
「こっちが聞きたいわよ‼ こっちに来ちゃったのはあんたのせいなんだし・・・ッ」
全くの予想外で、どうすればいいのか分からない。男達から隠れつつもそうとうに焦っているのか、彼女は落ち着きが無く、金色に輝く髪をかきむしっている。だがここで迷っててもしかたがない。現状を整理し考えて俺は言った。
「仕方ないね。ちょっとお茶にしようか?」
「あんたよく悠長にしてられるわね。下手したら・・・いいえ、下手しなくてもお陀仏しそうっていうのに⁈」
そう言って怒ったように目を見つめてくる。そんな彼女に言う、
「落ち着きが無くて現状ほぼ全くと言ってもいい程、使い物にならないポンコツよりましだろ?」
「なんですって...⁈」
完全に余裕が無くなってしまったようだ。その容姿からは信じられない様な右ストレートが飛んできたが、間一髪よけて俺は言う。
「おい。それどころじゃないだろ⁇ 今は力を合わせてどうやって・・・って、え?・・・」
「・・・ヤバい‼ やり過ぎた・・・⁈」
突然、隠れていた壁が砕け散り丸見えになる。空を飛んで、ちょうど横を過ぎようとしていたドラゴンモドキと目が合う。そして男とも目が合い時間が止まる・・・
「「 終わった 」」
目の前が突然、光って・・・
そこで意識が途絶えた。




