輪島に出店
佐渡を出航して西に向かうと舳倉島がある。
舳倉島では海苔もつくり始めた。
舳倉島を領有しても、やはり西に向かうときに最初に寄港するのは輪島(小屋とか親とか大屋とか呼ばれている)の港だ。
輪島と言えば「輪島塗」。
この頃から職人が沢山いた。
漆器だけでなく鍛冶職人もしっかりいる。
あと、素麺も有名らしい。
ただ、やはりというか味噌汁に入れて食べるかんじだ。
『ぃゃ、十分に美味いんだが』
さらに、輪島ではイシルも作られている。
伊豆の方とは少し違う風味の、イシルに漬けて干す輪島ならではの「クサヤ」なんかもある。
そんなわけで、諜報部門を動かして、輪島の港に飲み食い屋(猪口酒屋)を出店して、素麺をイシルのツユにつけて食べる食べ方でだしてみた。
流行った。
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この頃の能登の守護は畠山義総だ。
すったもんだして守護を継いで、京から七尾城に入り、能登をせっせと小京都にしている。
輪島を支配していた温井氏のこの時の総領は温井総貞で、守護が義総の間は恭順しているが、いずれ遊佐氏とか長氏とかとお家騒動を起こす。
大内氏に送った書状の返事は返ってこなかったので、今のところ大寧寺の変についてはノータッチの予定だ。
畠山氏にも、何かしらの書状を送ってみて人となりを探ってみよう。
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雑太城評定の間
「まず鉄砲じゃが、いい炉が出来とるからショーゴの言うように刀のように鉄を叩いて、それを巻いて作らせとるが、なかなか難しいようで、職人が筒状の型に鉄を流しこんだ方がええと言っておる」と工場・生産部門の五十里新左衛門。
「それじゃあ脆ろいんじゃろ、ショーゴ?」と技術・開発部門の吉岡直方。
「はい、危ないんです。でも、職人さんに納得してもらうことも大切なんで、流しこみの銃身と鍛鉄した銃身と両方作って試し撃ちしてみてもいいですね」と俺。
「流しこみの方の試し撃ちはオンシがせえよw」と技術・開発部門の北方十郎が五十里新左衛門に言った。
「だーいかんが、危ねえち」とシンザエモン。
「ハハハ^O^ 試し撃ちはいつも危ないので、特に最初のうちは何かに固定して、なるべく離れてやりましょう」と俺。
「まぁ、まだネジの方が苦戦しちょっち、それより鉄砲の前にこれが出来たぞ!」と吉岡直方。
「おお、そうじゃ、カッコーンボルトじゃ」と北方十郎。
ナオカタが何本かの鉄の矢を畳の上に置く。
「出来ましたか!! これは試し撃ちは?」と俺。
「したした、すごい威力じゃ」とナオカタ。
「オオォ! すぐに量産してください」と俺。
改良を頼んでいたクロスボウ用の矢 (ボルト)、「カッコーンボルト」が完成した。
鉄製の矢 (ボルト)で、軸の中を空洞にして、そこに鉄芯を入れてカッコーン、カッコーンと動くようにして、矢 (ボルト)が命中したときに威力が増すようになっている。
「その矢は腕のええモンだけに射たせろよ」と河原田貞兼。
「できるだけ回収もさせい」と久慈正泰。
「セコいの」と潟上高康。
「いや、おぬしが言うべきことぞ、大膳殿」とマサヤス。
「まぁまぁまぁ(;´∀`)、では、外交方ですが…」と俺。
「おう、畠山に出した書状じゃが、早速返事来たぞ」と馬場正時
「何と出したのじゃ?」とサダカネ。
「猫島(舳倉島)は佐渡国に編入したが、能登及び七ツ島に侵攻したりはしないので、ご安堵されよ。もし、猫島(舳倉島)の領有を主張されるなら譲渡いたす。また、当面は年貢の免除をしておるので、それについては継承をお願い申す。と言ったモノじゃ」とばばさん。
「猫島はもらったけど、それ以上攻めないから安心しろ。もし猫島(舳倉島)が欲しかったら売ってやるが、手に入れても年貢は取れんぞ。と言うことじゃな」とマサヤス。
「怒って攻めて来んか?」とタカヤス。
「して、返事は…?」とサダカネ。
大寧寺の変では、確か滞在中だった公卿方も巻き込まれてなくなっていたはずなので、九条家にはフンワリと「もしどなたか京を離れて滞在先を探している方が居られましたら、是非、下向先に佐渡もご検討ください」とは伝えている。
が、やはり島流しのイメージが強いのか、今のところ誰も来ていない。
パンフレットでもつくろうかな… 「そうだ、佐渡に行こう」




