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一向一揆なんて起こらないに越したことはない

 他所の領地でそこまでは面倒みていられないと思っていたけど、為景様御一行を前に演説を打っていたら、つい治水の話を口にしてしまった。


「おぬし、今、揚北で新田開拓をさせておるなあ」と宇佐美定満(サダミツ)


「はい」と俺。


「あれをわしらの領地まで広げてやってくれ」とサダミツ。


「それは、今、高信様(ムコどの)晴景様(ハルカゲ)に提案していると思いますが、今年の揚北の秋の実り具合を見てもらって、こちらから話を持ちかけようと思ってました」と俺。


「秋まで待たなくてもよいぞ」とサダミツ。

「そうじゃ、田植えが終わったらわしらの領地でもはじめてくれ」と安田景元(カゲモト)

「うちもじゃ」と山吉政久(マサヒサ)

「うちも」と高梨政頼(マサヨリ)


「高梨様もですか? 信濃まで出張(でば)ってもよろしいので?」と俺。


「高梨殿の領地は、あそこはもう越後じゃ」と為景様(タメカゲ)


『ぃゃ、なんてことを…(;´∀`)』


「高梨様の領地となると、干拓よりはむしろ水源確保的な作業になってきますね」と俺。


「さようか。任せるぞ」とマサヨリ。


『任されちゃったよ(;´∀`)』


「では、何としても武田から守らねばなりませんな」と俺。


「六郎(晴景)に、ここに来ておらぬ国人領主にも希望をきかせて、そちらでもやってもらいたい」とタメカゲ。


「新しくできた田の年貢は、三公四民三返済でよろしいですか?」と俺。


「よいよい、本庄で条件は聞いてきておる。願ってもない条件じゃ」とサダミツ。

「ああ、わしらには得しかない条件じゃからの」とマサヒサ。


「承りました。やらせていただきます」と俺。


 越後全体は来年からと思っていたが、前倒しですぐにかからせてもらおう。

 でっかい氾濫がきてしまったらしょうがないとして、多少の川の氾濫ぐらいでは大丈夫な量の土入れをしてきているし、領民も戦にかり出されるよりもいいだろう。


「ところで為景様、畠山氏から越中の一向一揆の平定の要請などはきていませんか?」と俺。


「それはもう、やいのやいのときておる。何度か応えて派兵したが一向に埒が明かん」とタメカゲ。


「首謀している寺はどこでしたか?」と俺。


「瑞泉寺じゃなあ。あ奴ら神保と結託しよって…」とタメカゲ。


「そこと、他にも一向宗の僧兵がいる寺に期限を切って武装解除の通達をしてください。どうせ言うことをきかないでしょうから期限がきたら寺を襲撃しに行きましょう」と俺。


「寺を焼くのか?!」とサダミツ。


「まぁ、焼かなくてもいいですが… 坊主どもを討ちに行きましょう。門徒は放っといて坊主を狩りましょう」と俺。


「大丈夫なのか? 仏罰がくだったりはしないか?」とマサヒサ。


「大丈夫です。そもそも仏は罰など与えませんから。一揆を扇動するような坊主はただの詐欺師です。仏に仕える者ではありません。」と俺。


「門徒を放っといてと言うが、あ奴らはワラワラと湧いてくるぞ」とタメカゲ。


「一揆を平定しには行かず、平時に寺を襲いましょう。坊主どもをせん滅しても抵抗してくるような門徒はどこかに強制労働送りにしますので、なるべく殺さずに捕まえましょう」と俺。


「おぬし、難しいことを平然と言いよるなあ。そんなに簡単には出来んぞ。平時とはいつじゃ?」とタメカゲ。


「まさに今のような田植えの時期や、秋の稲刈りの時期です。まぁ、いつでも襲撃できるように、武装解除の通達はお願いします。できれば越後と能登の守護の連名での通達がいいですね」と俺。


「戦は嫌なんじゃなかったのか? ショーゴ」と本間貞兼サダカネ


「一揆を扇動する坊主は別です。できる限り民衆の被害を小さくするためには、そんな坊主はできるだけ早期に駆除するべきです」と俺。


「よし、心得た」とタメカゲ。


 為景御一行様は、その後三日間佐渡に滞在して帰って行った。

ホウ酸団子撒くぞ〜(^O^)v

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