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やってしまった><

 遠山丸は博多で神屋さんが手配していた人やら食料やら、なんやらかんやら積み込んで、平戸を通って端島(軍艦島)にやってきた。

 平戸は松浦氏の水軍が仕切っており、まだポルトガルもオランダも来ていないが、明や朝鮮の船から倭寇まで入り乱れていた。

 遠山丸には赤連丸と青連丸がついているが、軍艦島まではさらに一艘、神屋さんの船が随行してきた。


 神屋さんの調べによると、この頃の軍艦島はただの岩礁のようなもので人は住んでいない。

 少弐氏の手も届いておらず、大村氏の領地が近いが領有はしてなさそうだとのこと。


 遠山丸に乗り込んで差配をしている池田直正(ナオマサ)は、一旦軍艦島に全員を上陸させて、総動員で港湾施設と炭鉱夫のための居住施設を作らせた。

 施設を完成させると、神屋さんの船の者を残して台湾に向かう。

 神屋さんは筑豊に続いて、軍艦島でも炭鉱事業を開始する。


 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜


 遠山丸は台湾へとさらに南に向かったが、大岡丸は南からの荷を積んで帰って来た。

 北に向かった黄門丸もまた、北からの荷を積んで帰って来た。

 ここまで事故もなく、パクリ北前船は構想以上に順調だ。


 黄門丸はこれから冬になるが、まぁ南向きだし、乗組員をかえて博多に向かわせる。

 羽茂の井田尋季(ヒロスエ)殿は引き続き、林主計殿(かずえちゃん)は降りて、かわりに同じく羽茂から多田但馬守(たじまのかみ)あらため、多田三助(さんすけ)殿が乗り込む。

 乗組員も松ヶ崎衆はそのままだが、鯨波衆は丹後衆にかわる。


 博多から帰って来た大岡丸と黃連、緑連丸はドッグ入りだ。


 安宅クラスの船は、俺が「船底に水を入れたり抜いたりして重心を調整するらしいよ」とか、中途半端な知識で余計なことを言ったために、難航している。

 後でわかったことだが、砂袋とか、普通に重りで調整していれば、もっと早くできたのだとか…


 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜


 そして、冬を越して、俺が転移してきてから三年目の春だ。


・酒蔵ができた。


 秘密裏に造り続けていた「澄み酒」工場(中村殿(トーロク)の身内の家)の隣に、木柱レンガ造の酒蔵を作った。

 杜氏衆は若狭から組屋さんが引き連れて来てくれた。

 今まではデキモノのにごり酒に灰をぶっこむ製法だったが、これからはここで米から仕込んでいき、火入れ灰仕込の清酒を造っていく。


 薩摩屋さんがぶどうの苗を手に入れてくれたので、ワイン用の大ぶどう畑を計画中だ。

 ワイン蔵も必要だし、味噌蔵、醤油蔵、そもそもの麹蔵も造るので、実はまだまだ増築中だ。


・水車小屋ができた。


 相川地区をはじめ、佐渡のあちこちの川辺りに水車小屋ができている。

 粉挽きはもちろん、佐渡中にひろめている三和土(たたき)にも使っているし、鍛冶屋、木工の職人街でも大活躍している。


・窯ができた。


 炭も陶器も試作ながらガラスも焼いている。

 鍛冶窯も鋳造窯もかなりの高温までできるようになってきた。

 石炭の入手も目処がたっているし、高炉まで目指して行こう。

 それと、貨幣作りも検討を始める。


・碁盤と将棋盤ができた。


 娯楽部… じゃないや、文化・芸術部門の方では、まず能の振興費用を計上して大膳神社に寄進したら、勝手に何やら雅な盛りあがりをしてくれているのでそれはいいとして…

 それとは別の芝居でも大道芸でもなんでもありの「おけさ座」と言う演芸小屋を作った。

 こちらはこちらで連日大盛況のようだ。


 トランプや花札も作ろうと思っているが、まず囲碁・将棋部の方で碁盤と碁石、将棋盤と駒を作ってくれと言われて、そっちから作り出している。

 あと、サイコロも。


 この頃は、賭け事と言えば、まだ丁半博打でもチンチロリンでもなくて、主に双六 (バックギャモンっぽい)だったようだ。

 俺が丁半とチンチロリンを教えたら、あっという間に島中に広まった。

(ヤバいことをしてしまったかも…(^_^;)(^_^;)(^_^;)

なお、わざわざ歓楽島を作らなくても、沢根から夷と湊の両の津まで、花街は続々と自然発生していた。

流石は最古の商売と言われるだけのことはある^^;

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