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宮川防衛隊

 入り込んできた新発田兵は、先頭で竹束盾と壁荷車に突っ込んできた数人はスコップと長槍でお亡くなりになったが、ほとんどはスリングで石を投げて退散させた。


 去年、潟上高康(タカヤス)が討伐しまくっていた乱妨取り集団は、どこの所属ともわからない無法者集団だったが(中には春日山の兵だったこともある)、今回は新発田軍の一部が旗を掲げてやってきて敗走したカタチだ。

 これはすぐに大軍を引き連れて報復にやって来るだろう。


 宮川以外の領地と佐渡に伝令を走らせる。


 スコップ部隊は南から村に続く街道を残して、周りに壕を掘って土塁を積んだ。


 スコップ部隊は、普段は鉱山と山林資源開発部隊だが、田植え部隊でもあり、稲刈り部隊でもあり、開墾部隊でもあり、建築部隊でもある。

 そして戦になれば戦闘部隊になる。

 なので日々訓練もしている。


 俺の頭の中の戦の知識はほとんどがラノベ由来のものなので、現実にはどうかわからないが、本間ーズの皆さんが戦術とかも聞いてくれるので、偉そうに講釈をたれている。


 ラノベでは大概、他家より早く鉄砲を調達して鉄砲無双するが、現時点の佐渡ではまだできない。

 今できるのはクロスボウ無双と長槍無双だ。


 クロスボウは一点を除いて和弓に勝てない。

 重いし、装填にも時間がかかるし、飛距離もどっこいドッコイだ。

 ただ一点、クロスボウは素人でも少し練習すれば扱える。

 なので守りを固めて、クロスボウとボルトを大量に用意して待ち構えて射てば、歩兵は近づく前にパタパタと倒れる。


 当然向こうも矢を射掛けてくるので、それを防がなければならない。

 真っ直ぐ飛んでくる分には盾と壁で防げる。

 上から降らすように射たれる矢を除けるために屋根を作らなければならないが、今回はそこまでは間に合わなかった。


 長槍は柵の隙間から相手より長い槍で突く。

 この先、信長がよく使ったとされる槍衾(やりぶすま)戦法だ。

 この頃の槍の主流は穂先の大きな全長3m〜4mくらいのものだが、信長は穂先の短い6mくらいの槍で突かせたらしい。

(もちろんソースはラノベだ)


 新発田軍、加地軍はそれぞれ1000以上、五十公野軍、竹俣軍も数百は集まっていただろう中から、新発田軍の半数ほどが宮川の領地に向かってやってきた。


 宮川防衛隊は土塁の内側に盾隊を、その後ろには長槍隊を置いた。

 壕の切れ目の街道に壁荷車を並べ、クロスボウ発射隊20人、ボルト装填隊20人、弦引き隊20人を配した。


 新発田軍は海沿いの街道を北上してきて、壁荷車の500mほど手前でヨコに展開し始める。

 そこから全軍で近づいてきて、100mくらいのところで止まって弓隊が矢を放ってきた。


 矢はいくつかが土塁の内側まで届いたが、全て外れるか盾で防がれて負傷する者はいなかった。

 その一斉曲射の後、新発田軍から声が発せられた。


「我こそは新発田伯耆守(ほうきのかみ)が家臣、長沢七次郎なり。中条氏はまもなく我らの檄に呼応して兵を挙げる。その方らは今すぐ我らに従い、我軍の指揮下に入れ」と。


 これに対し、この時、宮川の防衛隊の指揮をとっていた榎田将監(えのきだしょうげん)が返す。


「我は佐渡国越後領御守衛隊の榎田将監(えのきだしょうげん)である。ここは佐渡国本間佐渡守様の領地である。先般の新発田軍の進軍は佐渡国に対する宣戦布告とみなして報告した。佐渡は新発田氏に対して全面抗戦体制に入る。長沢殿、その方はすぐに新発田伯耆守に報告に戻ったほうが良いぞ」


 榎田将監の返答の後、こちらからはスリングで石を投げ込んだ。

(スリングは盾隊も長槍隊もみんな持っている)

 こちらもそこそこの数が届いたが、当たってはいないようだ。


 榎田の返答を聞いて新発田軍の指揮をとっていた長沢七次郎は一瞬躊躇しかけたが、戦力差が大きいので一気に蹴散らしてやろうと全軍で進撃を始めた。

なお、毎度のことながら、登場人物については、パラレルファンタジーフィクションってことで、ツッコミはナシでお願いします(^O^)/

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