越後の領地視察
「ショーゴよ、お主、以前に上杉が越後から攻めてきて佐渡が支配されると言うておったの?」とサダカネ。
「はい、本間様同士が争いを続けるとそうなります。しかし、それはこの状態で既に回避できていると思います」と、俺はサダカネ、アリヤス、ムコどのが同席しているところを手で示して言った。
「ならば積極的に介入せんでもよかろう。長尾殿が要請して来た時に派兵する程度で」とサダカネ。
「その越後の領地って気になりますね。広げなくてもいいですけど、あるものは守りたいですよね。どの辺ですか?」と俺は日本地図を広げる。
「春日山城はどこじゃ?」とアリヤス。
「春日山城はここですね」と俺。
「うちは佐渡の向いの、多分この辺とこの辺とこの辺だ」とムコどの。
「うちも三つは同じようなところじゃが、ひとつは春日山の近くにある」とアリヤス。
『春日山の近くのひとつを除いて、放っといたら戦場になりそうなところばっかりだなぁ…』
「その越後の領地が戦火に巻き込まれそうなら、自領を守るために派兵しましょう」と俺。
「うむ、もっともじゃ」とアリヤス。
「貞兼様はその越後の領地でも御守衛隊の編成の指示をお願いします」と俺。
「あい、わかった」とサダカネ。
「有泰様は諜報部門でその越後の各領地の動きを、いち早く知らせられるような… そうですね、飲み食いできるような店を作りましょう。そこで情報収集をしましょう」と俺。
「よっしゃ、任せい」とアリヤス。
「御守衛隊のことは長尾家には、向こうが何か勘ぐる前に言っといた方がよいな」とクロード。
「そうですね、有泰様、高信様、それもお願いします」と俺。
「よっしゃ、よっしゃ」とアリヤス。
「承知した」とムコどの。
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そんなわけで越後の領地を視察することにした。
メンバーは俺、ムコどのと河原田から諜報部門に配置されていた矢馳季直殿だ。
矢馳殿は訓練中の佐渡諜報部員を数名引き連れて、俺達はハーモ1号と小早もう一隻で越後に渡った。
雑太の領地は椎谷と宮川と新保と塔ケ崎と言う村だった。
羽茂の領地は久田、川本、和多部と言う村だった。
塔ケ崎が上越で、宮川は下越、他は中越にあたるようだ。
最初に春日山城に手土産を持って視察の挨拶に行ってから、塔ケ崎に行き、春日山(直江津)に戻って一泊。
翌日は海沿いに船で北上して椎谷から久田、川本、和多部とまわって三条の城下町で二泊目。
三日目に新保と宮川をまわって蒲原の港で泊まった。
いずれの村も海辺か海寄りの村(新保は結構海から遠かったが)なので、村と村の物流も兼ねて警らは船で回らせよう。
各村には新たに警ら隊と詰め所と飲み食い屋を併設させる。
これから使用頻度が増えるので、村の最寄りの港にも拠点があった方がいいだろう。
スマホで地図を見ながらまわった(ナビはできない)が、最後の宮川の北に村上と言う地名が見えた。
村上と言えば鮭が有名だが、確か茶畑も有名だった。
お茶が手に入らないかと、四日目に佐渡に帰らずに村上に寄り道することにした。
鮭は脂がのって美味しかったが、お茶はなかった。
『この頃はまだ茶畑できてないんだな… よし、越後の領地では茶畑を推進しよう』
村上からまた蒲原の港に戻って泊まり、翌日春日山(直江津)に行って、薩摩屋さんにお茶の種を手に入れてくれと頼んでから佐渡に帰った。
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佐渡に帰ってきて、蜂が飛んでるのを見た。
農業・畜産部門と技術・開発部門に蜂蜜もお願いした(*^^*)
なんか襲撃にあったり、すごい人物と出会ったりすることもなく、ごくごく平穏な視察でした。




