本間会議(と言いつつ俺の独演会)
「本間有泰様には上座にお座りいただきました」
まずは「投石機で銀鉱石を投げ込んで、佐渡守をくれてやろう大作戦」の後段から話を始めようと俺が話し始める。
「この雑太城のご城主であられるのもありますが、有泰様には佐渡中の本間氏の惣領として佐渡をまとめていただきたい」と俺。
「わしはいいが、その方らは承知しておるのか?」とアリヤスがサダカネと羽茂高季の方を見て言った。
「まあ、ショーゴの話をきけ」とサダカネ。
「わしは日本海探題を名乗る」とタカスエ。
「なに!? 探題だと? 総督とどっちが偉いのじゃ?」とサダカネ。
「一旦その話は置いといてください(;´∀`)」
と俺。さらに続けて話す。
「俺は未来から来たので、この先佐渡がどうなるか、ちょっとは知っています。何にもしなかったら佐渡がどうなるかを、まず話します」
俺の話を上座と右側陣が固唾を飲んで聞いている。
「佐渡は何十年後かに越後の上杉に征服されます。その後は日本を統一した豊臣に支配され、さらにその後、豊臣を倒して江戸幕府を開いた徳川の管理下に置かれます」
俺の話の途中、「とよとみ…?」「とくがわ…?」とザワつく右側。
「それもこれも原因は佐渡の中で本間様同士が争いを続けて弱体化していくからです」と俺。
「なんと!?」とアリヤス。
「まことか?」と久知正泰。
「はい、その未来を変えるのに一番やってはいけないことは、本間様同士の戦です」と俺。
「ふむ…」とアリヤス。
「なるほど」とマサヤス。
「これから三年から五年くらいかけて、佐渡を世界中がうらやむような豊かな国にしてみせます。そのためには全ての本間家と佐渡中の人の協力が必要です」
「ふむ…」とアリヤス。
「世界中がうらやむ」と潟上高康
「まずは今、相川地区に灰吹き法による金銀の抽出場を整備しています。他にも様々な技術の開発を進めます。合わせて造船も進めています。これから鉱山で働く者や船乗りもドンドン雇います。既に何人か連れてきてもらいました」と俺。
「他所から人を買うのか?」とアリヤス。
「そうですね、買ってもいいし、食い詰めている者を連れてきてもらってもいいです」と俺。
「そのような者たちの食い扶持がもったいなくはないか?」とタカヤス。
「もったいなくはないです。これから十分に儲けますし、人手は全く足りていません。それに鉱山で働く者や船乗り達は、戦の時の兵にもなります。佐渡は世界中がうらやむ国になりますので、逆に言うとみんなが欲しがる国になります。攻めて来られたら守らなければなりません」と俺。
「越後が攻めて来るのかる」とアリヤス。
「どこの誰が攻めてくるかはわかりません」と俺。
「お主は未来がわかるのではないのか?」と和泉豊季。
「いや、今からここにいるみんなで未来を変えてしまうので、そうなるとどうなるかはもうわかりません」と俺。
「何じゃ、不便じゃの」とトヨスエ。
「ただ、越後とは長尾為景と懇意にしようと考えております。この後、越後は上杉が家督争いをして、長尾がついた方が勢力を伸ばします。できれば今のうちに羽茂との縁を通じて、強く結んでおきたいところです」と俺。
「うむ、長尾か… かなり力をつけておるようじゃの」とアリヤス。
「基本、こちらからはどこにも戦を仕掛けようとは思っておりません。ただ、船の往来の邪魔をする輩は排除します」と俺。
「領地は佐渡だけで良いのか?」と吉住惟秀がきいてきたので、俺は世界地図を出して指さしながら答える。
「俺が領地として欲しいのは、ここと、ここ」
俺は樺太の北の端と台湾の南の端を指さした。
「ここからここまでを船で自由に行き来できるようにしたいので、その間の港、港、全ての港と友好関係を築きたいのです。友好関係が築けない場合は力尽くで、上下関係を築きます」と俺。
俺が出した世界地図を前に、またもや上座と右側陣がザワめきだした。
ゴメンナサイ><
もう面倒なのでみんな諱です。




