日本海守護
会話は
「 」と俺。
とか、
「 」とサダカネ。
とか、わかりゃいいでしょ的にやらせてもらってます。
翔吾「 」
貞兼「 」
蔵人「 」
みたいなのでもよかったかな…
河原田城評定の間
「雑太が戦の準備をはじめたようじゃ」と貞兼様。
「そのようですな。雑太だけではなく他家も準備をしているようです」と藍原様。
「一度真正面から戦闘り合う必要があるじゃろうな」とサダカネ。
「そんな、もったいないですよ」と俺。
相川でできたレンガを使って、うち(おはまさんとおていさんの)に暖炉兼用(他にもいろいろ兼用)の炭焼き窯ができないかと試行錯誤していたら、河原田城から招集がかかり登城して今に至る。
「ひとたび戦闘が始まれば、何百人も死者、負傷者が出るでしょう。それがもったいないです」と俺が言うと、
「しかしなぁ、一度戦闘てないと話し合いにならんでなぁ…」とサダカネ。
「羽茂とは、なんとか上手く運べたじゃないですか。戦をせずにオイシい思いができると思わせられれば、なんとか回避出来ませんかね?」と俺。
「オイシいと思わせるエサは何じゃ?」とサダカネ。
「また、銀鉱石をくれてやるのか?」とクロード。
「はい、銀鉱石は投げ込んでやりましょう。戦用に石を投げる投石機を作ってます」と俺。
「ああ、あれか」とクロード。
「それを使って投げれば、矢ほどの距離を投げられます。戦前の口上で、「銀をやる」と宣言して投げ込みましょう。まず、その距離を投げられることに驚くでしょうし、いくつも投げ込んで、「拾って見てみろ」と言えば、開戦前に話し合いの雰囲気を醸し出せないでしょうか…?」と俺。
「うむ、機先は制せそうじゃな」とサダカネ。
「その上で、もうひとつくれてやりましょう」と俺。
「何をくれてやる?」とサダカネ。
「目標は佐渡中の本間氏の結束です。そこで、今佐渡守様が名乗っておられる「佐渡守」を雑太にくれてやりましょう」と俺。
「何っ!?」とお怒り気味のサダカネ。
「おい、ショーゴ!」とお叱り気味のクロード。
「これを見てください」
と言って俺は三枚の紙を出す。俺のスマホの地図を元にザッと書き写した佐渡の地図と日本地図、そして世界地図だ。
「これが佐渡です」俺は一枚目の佐渡の地図を出して見せる。
「うむ、地図か」とサダカネ。
「そして、これが日の本です」と俺は二枚目の日本地図を見せる。
「ほお、これが…」とサダカネ。
「ここが佐渡です。海を渡って越後、ここが京です」と、俺が指さす。
「ここは?」地図を覗き込んだ神田殿が北海道を指さした。
「そこが蝦夷です」と俺。
「ここが九州でここが四国か」とサダカネ。
「そうです。春には、まず蝦夷にむけて船を出します。そしてこの港、港に寄りながら博多まで行きます。それを何度も繰り返し、船の数も増やして、いずれはここ関門海峡をまわって堺までも行きましょう」と俺は地図のあちこちを指さしながら言った。
「ショーゴが北前船と言っていたやつじゃな」とクロード。
「そうです。さらにこれ!」
俺は三枚目の世界地図をバンっと出す。
「これが日の本、ここが明、ここがアメリカ、ここがヨーロッパです」
今度は世界地図を指さしながら俺が言った。
「な、何じゃ?!」と神田殿。
「これが日の本か?」とサダカネ。
「はい、佐渡はここです」
俺は世界地図に非情にも小さく書き込んだ佐渡を指さし、また日本地図に戻って、
「佐渡守はここ(京を指さし)京の公方様が、ここ(佐渡を指さし)佐渡の守護を任じた職です。佐渡守は雑太に任せて、我々は…」
また世界地図に戻って、
「ここ(樺太)辺からここ(台湾)辺くらいまでの海と港の支配者を目指しましょう」
と言った。
相川のレンガは、野焼きレンガで窯を作り、その窯で作ったレンガで窯を作りと、耐熱耐火レンガを目指してもらっている。




